アジア杯期待の中村敬斗、ソックス短さに注目 “すね当て”ルール&近年の傾向とは?【23年厳選トピック】
すね当てはルール上「大きさや厚さなどの規定は一切ない」
2023年のサッカー界では数々の反響シーンがあったなか、日本代表MF中村敬斗のソックスの短さにも注目が集まった。元レフェリーからのルール上の見解を含め紹介する。
中村はオーストリア1部のLASKリンツで結果を残し、昨夏フランス1部スタッド・ランスへと完全移籍。今季はここまでリーグ戦12試合に出場し、2得点1アシストをマークしている。
中村は1月12日にカタールで開幕したアジアカップにも招集されており、14日に行われたベトナムとのグループリーグ初戦で見事な強烈なミドルシュートを突き刺した。国際Aマッチ通算6試合で6ゴールと好調を維持し、24日に迎えるグループリーグ最終節・インドネシア戦にも期待が懸かる。
そんな中村には、ソックスの短さにも注目が集まったことも。過去の試合では「グリーリッシュ並みの短さ」「すね当て入ってる?」といった声がSNS上でも挙がっていた。
「FOOTBALL ZONE」の取材に答えた元国際審判員・プロフェッショナルレフェリーの家本政明氏は、極小サイズのすね当て(レガース)に対し「子供用の小さいものを使用したり、スポンジの部分を取ってしまうプロ選手もいる。競技規則上、大きさや厚さなどの規定は一切ない」とルールに則り解説してくれた。
近年は、海外でも選手のソックスには変化が起こっている。英紙「デイリー・ミラー」は一時期話題を呼んだ“穴あき”のソックスを取り上げ「現在のソックスはとてもタイトで、ふくらはぎの筋肉が大きい一部の選手にとっては行動が制限される。圧力をなくし、痛みを防ぐために靴下に穴を空けているのだ」と、その理由を説明した。
90分間ピッチを走り回る選手にとって、身に着ける用具やユニフォームはパフォーマンスに大きく影響する。サッカー選手の足は特に繊細で、スパイクやすね当てもそれぞれこだわりを持っている。中村自身も最大限のプレーを引き出すためにやむを得なくソックスを短くしてプレーしているという事情が隠されている。