ヨルダン戦の決定機逸シーンを韓国メディア糾弾

　韓国代表は1月20日、アジアカップのグループリーグE組第2戦に臨み、ヨルダン代表と2-2で引き分けた。勝てばグループ首位通過の可能性があったもののドロー決着に終わったなか、母国メディアは前半アディショナルタイムの決定機を逃したFWチョ・ギュソンに対し「これを入れない？」と厳しい目を向けている。

　韓国は前半9分、FWソン・フンミンのPKで先制。しかし同37分、コーナーキックからDFパク・ヨンウのオウンゴールにより1-1とされると、同アディショナルタイムにもミドルシュートのこぼれ球に反応したFWヤサン・アルナイマトに右足シュートを叩き込まれ逆転を許した。

　ヨルダンの鋭いカウンターに苦戦するなかで後半アディショナルタイム、ソン・フンミンがマイナスのパスを出したところにMFファン・インボムがシュートを放つと、これがヨルダン守備陣のオウンゴールを誘い2-2の同点に。韓国が終了間際に執念を見せて、勝ち点1を拾った。

　韓国は1勝1分の勝ち点4で、ヨルダンと同勝ち点で並ぶも、得失点差で2位に。他会場ではバーレーンがマレーシアに勝利し勝ち点3としたことで、順位決定は持ち越しになった。韓国内では2連勝への期待が増していただけに、母国メディア上では低パフォーマンスへの落胆ぶりが伝えられている。

　韓国メディア「hankooki.com」は、決定機でチャンスを生かせなかったチョ・ギュソンに厳しい評価を与えた。この試合では前半アディショナルタイム、味方のシュートがGKに弾かれ、そのこぼれ球から決定機が到来したが、右足で叩いたシュートは上手くミートせずゴール枠を越えてしまった。

　後半にもオフサイドが疑われる場面でシュートを大きく外していたチョ・ギュソン。「これを入れない？」と見出しが打たれた記事では「最悪だった。ヨルダン戦の引き分けに責任を免れなくなった」「シュートが難しかったと言うにはもっと難しく、FWなら入れるべきビッグチャンス」と容赦なく批判された。

　チョ・ギュソンといえば、2022年のカタール・ワールドカップ（W杯）でブレイクし、昨年7月にデンマーク1部FCミッティランへ移籍。イケメンぶりでも話題を集めたが、アジアカップではここまでインパクトを残せず、W杯とは対照的な評価となった。