アジア杯グループ2戦目でヨルダン代表と対戦

　韓国代表は1月20日にアジアの代表チームナンバーワンを決めるアジアカップのグループリーグE組の第2戦でヨルダン代表と対戦し、後半終了間際のゴールで追いつき2-2で引き分けた。

　韓国は前半5分、スルーパスにエースFWソン・フンミンが抜け出しかかったところで相手との接触で転倒。当初はノーファウルの判定だったが、ビデオ・アシスタント・レフェリー（VAR）による時間をかけた検証の末、主審はオンフィールドレビューを実施。その結果、判定はPKとなった。

　自らキッカーに立ったソン・フンミンは、中央に“パネンカ”と呼ばれるふわりと浮かせたキックで決めて先制。韓国がリードを奪った。

　一方でその後の試合展開自体は両チームともに停滞感を見せた。韓国もカウンターからピンチを招き、MFファン・インボムがイエローカード覚悟のタックルでストップする場面も発生。そして前半37分、ヨルダンがコーナーキックからDFパク・ヨンウのオウンゴールにより1-1の同点に追いついた。

　さらに前半アディショナルタイム、ヨルダンはミドルシュートのこぼれ球に反応したFWヤサン・アルナイマトが右足でミドルを蹴り込んだ。ヨルダンが韓国を逆転し、2-1としてハーフタイムを迎えた。

　後半は前半よりもピッチを行き来するスピードの速いオープンな時間帯が増えた。その中ではビハインドの韓国が攻勢を強めていってシュートの場面もあったが、枠外に飛ぶなど得点には至らずに時間が流れていった。

　そうしたなかでの後半アディショナルタイム、左サイドからソンがマイナスのパスを出したところにファン・インボムがシュートを放つと、これがヨルダン守備陣のオウンゴールを誘い2-2の同点に。引き分けでこの試合が終わった。

　前日にイラク代表に1-2で敗れた日本代表は、D組の首位通過がすでに消滅して多くの批判も集めたが、日本と優勝候補の双璧という評判の韓国もヨルダンを相手に勝利を逃した。韓国とヨルダンは両チームが勝ち点4で並んだため、最終戦の勝敗と得失点差に順位決定を持ち越した。

　日本が2位通過となればE組の首位チームと16強で対戦するだけに、この試合の結果は日本にとっても影響の大きなものになった。