日本代表が抱える2つの問題点 海外メディア指摘「依然として弱点」となったポジションは?
国際Aマッチ約10か月ぶりの黒星
森保一監督の率いる日本代表は、1月19日のアジアカップ・グループリーグ第2節イラク戦(1-2)の敗戦で国際Aマッチ約10か月ぶりの黒星を喫した。大会の厳しさを痛感した一戦となったなか、海外メディアが日本の敗戦の要因を探っている。
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14日の第1節ベトナム戦(4-2)同様、入りは相手のプレッシャーに苦しめられる立ち上がり。前半5分、GK鈴木彩艶が弾いた相手のクロスボールをFWアイメン・フセイン押し込まれ先制点を許す。日本はポゼッション率を高めつつも、攻撃で停滞。同アディショナルタイム4分に右サイドを崩されると、最後はフセインにこの日2点目を奪われ前半のみで2点のビハインドを負った。
後半は前線の配置を変えるなどし、攻撃の活性化を図った日本。同11分にはMF伊東純也のクロスに反応したFW浅野拓磨が相手のペナルティーエリア内で倒されPKの判定となる。しかしここでVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入。オンフィールドレビューの結果、主審は先にボールに触れていた相手のファウルを取り消し、PKのチャンスは立ち消えとなった。
それでも後半アディショナルタイム3分、左のコーナーキックのチャンスを得た日本のキッカーは交代でピッチに入ったMF旗手怜央。ファーサイドへと送ったボールをキャプテンのMF遠藤航が押し込んで1点を返した。その後も体力を消耗したイラク守備陣へ攻撃の圧を強めるも、日本はこれ以上得点を奪えず1-2で敗戦。同大会グループリーグでは1992年大会以来の黒星となった。
ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」は「2023年がパフォーマンスという点で日本代表史上最高の年だったとすれば、2024年は多くの疑問とともに始まった。ベトナム戦で2度失点したディフェンスは、今回も前半で2失点した」とここまで大会2戦を振り返る。そのうえで「イラクには多くのチャンスがあり、日本はもっと失点してもおかしくなかった」と考察を展開した。
「開幕戦ではいつもの4ゴールで上手く機能した攻撃も、今日は完全に打ち消された。日本は試合を通してわずか2本のシュートしか放てなかった。1本目は後半15分、コーナーキックから板倉(滉)がヘディングで直接GKの手に当てたもの。2本目は同アディショナルタイムの遠藤が決めたゴールだった」
また現状の日本が抱える問題として、GKと左SB(サイドバック)のポジションを挙げる。まずGKについて「ザイオンは2試合とも失敗し、多くの人が『五輪代表のメインキーパーであるザイオンが第一GKを務めるのは早すぎるのではないか』という懸念を挙げたが、原則的には彼が選ばれるのは自然なこと」と言及。代表でこれまで招集されていたシュミット・ダニエル、中村航輔、大迫敬介らが不在な点を挙げつつ「森保監督の決断は可能性を秘めたザイオンか、ヴィッセル神戸でJリーグ初優勝を果たした前川黛也にチャンスを与えるか、ということになる」と現実的な選択だったと指摘した。
一方、左SBについては2試合で先発を飾っている伊藤洋輝について「依然として日本の弱点」と厳しい評価をしつつ「ファーストチョイスとなるはずの中山雄太は、負傷から復帰したばかり。第1戦はメンバーから外れ、第2戦はベンチ入りしたのみだった。第3戦では先発するかもしれない」と、選手の入れ替わりの可能性を挙げている。
日本は24日にグループリーグ第3節(最終戦)でインドネシアと対戦予定。ともに1勝1敗となっており、勝利すれば2位通過が確定する。守備の面で露呈した課題も含め、次節で挽回する白星を収めることができるだろうか。
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AFCアジアカップカタール2023
グループリーグ第3戦
日本代表 vs インドネシア代表
日時:1月24日(金)20時30分キックオフ
ゲスト:小野伸二
解説:槙野智章
現地リポート:佐藤寿人
実況:野村明弘
配信:DAZNにて独占ライブ配信
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