日本は「悪い時に失点し過ぎ」 堂安律が“喝”…ベトナム、イラク戦の不安定さに持論

堂安律が持論【写真:Getty Images】
堂安律が持論【写真:Getty Images】

アジア杯でイラクに1-2敗戦、2試合で4失点と守備が不安定に

 日本代表は11月19日、アジアカップのグループリーグ第2戦でイラクに1-2で敗れた。途中出場した背番号10のMF堂安律は「この2試合、悪いなという時に失点し過ぎ」とチームの課題を語った。

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 大勢のイラクサポーターの声援が巻き怒る超アウェーの雰囲気の中で試合の臨んだ日本。立ち上がりの前半5分にGK鈴木彩艶が弾いたこぼれ球をエースFWアイメン・フセインに押し込まれて失点。さらにアディショナルタイムにもフセインに再び決められ、2点ビハインドのまま後半へ。反撃は終了間際のMF遠藤航のヘディング弾の1点にとどまり、1-2で今大会初黒星。国際Aマッチの連勝も「10」でストップした。

「見てのとおり、かなり立ち上がりから押し込まれて、対人もすごい強かった。負けに値するゲームだったと思う。サイドの1対1が強いと分かっていたので、(伊東)純也くんと違うスタイルで中に入ろうと思った。圧倒的にシュートがなかったので、打たないと、と思って入ってイメージどおりのプレーはできたと思うけど、早めに僕のチャンスで決めていたら違ったと思う。反省できるところはして、下を向いている時間もないので切り替えたい」

 後半16分にMF久保建英との交代でピッチに立った堂安は試合をこのように振り返った。

 日本は4-2で勝利した初戦のタイ戦も一時はリードを許すなど、今大会は不安定さを露呈している。堂安は「この2試合、悪いなという時に失点し過ぎ。悪い時に耐えられていない。前半を0-1で終えるとか、途中出場にクオリティーの(高い)選手がいるから耐えて0-1で終えることを共通認識にできれば違ったと思う」とチームが抱える課題について語った。

 さらに、「臨機応変」「2個目のオプション」といったキーワードを出し、チームとしてより多くの引き出しを持たなければならないとも語っていた。

「今までの僕らの強みはサイドでの1対1、そこを抑えられるとシュートまで行けない。もう1つのオプションを持ち切れていなかった。(南野)拓実くんが左サイドだったので、仕掛けるのではなく中で絡むとか臨機応変なところがなかった。

やりたいことのチームとして狙いはある。何もなくて負けたわけじゃない。相手も僕らがW杯でドイツとやるように、相手は日本を相手、王者を相手に一泡吹かせてやろうという戦術を持ってくる。2個目のオプションを引き出すチームとしての能力は必要だと思う」

 アジアカップのグループリーグで日本が敗れたのは1988年以来。不完全燃焼に終わった堂安は「そういう時こそ日本が力を発揮するんじゃないですか」と次のインドネシア戦に向けて闘志をたぎらせていた。

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