勝てば決勝トーナメントに進出が決定する

　森保一監督率いる日本代表は1月19日、カタール・ドーハでアジアカップ・グループリーグ第2戦イラク戦に臨む。4-2で勝利を飾った初戦のベトナム戦から数人入れ替える模様。MF三笘薫、MF久保建英、DF冨安健洋らコンディション調整で練習への合流が遅れた組は無理をさせない可能性がある。勝てば決勝トーナメントが決まる一戦で、三笘＆久保の両エースを“温存”。第3戦のインドネシア戦で徐々に出場時間を伸ばすと見られるが、森保マネジメントの思惑を解析する。（取材・文＝FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞）

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　久保＆三笘の先発起用は見送るか。

　久保は初戦のベトナム戦で途中出場し、約10分間のプレーで1アシストをマーク。2戦目のイラク戦に向けてコンディションは上がっている状況と思われるが、決勝トーナメントを見据えて無理はさせないだろう。三笘も同じで全体練習に合流しているものの、起用は第3戦以降になると思われる。

　再び両エースを欠いた先発メンバーになると見られる森保ジャパン。冨安も含めて、起用自体は問題ないなかで、“飛車角落ち”となる一戦は決勝トーナメントを見据えるうえで必要なマネジメントだろう。

　それだけ森保ジャパンの層が厚くなったと言える。三笘、久保が先発しなくとも、2列目はA代表から6戦6発中の中村敬斗、ベトナム戦で2ゴール1アシストの南野拓実、背番号10の堂安律、さらに絶対的な存在の伊東純也がいる。加えて、前田大然、旗手怜央も2列目での起用があり得る。選手への揺るぎない信頼がプライドを持ったマネジメントへとつながっている。

　アジア杯を戦ううえで相手へのリスペクトは必要だが、“格上”という貫禄は保ったまま試合に臨まなければいけない。イラク戦で11連勝へ。交代選手を含めた森保監督の手腕に注目だ。