ミランのインザーギ監督がメネズ獲得秘話を明かす 後押しした2人の存在

「最高のフランス人選手はメネズ」(イブラヒモビッチ)

 ACミランのフィリッポ・インザーギ監督は、パリ・サンジェルマン(PSG)のスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチから昨季まで同僚だったFWジェレミー・メネズ獲得を薦められていたことを明かした。
 20日の敵地ローマ戦で0-0のドローに終わったインザーギ監督は記者会見で、偽の9番役としてミラン攻撃陣の中核となっているメネズをたたえた。
「メネズは信頼に値する」
 2008年から11年までローマで活躍したアタッカーは古巣との万感の再戦だった。後半に数的不利に陥ったこともあり、ゴールはならなかったが、今季8得点という活躍に、インザーギ監督は目を細めた。
 さらに、メネズ獲得に際して2人の友人に電話で助言を求めた秘話を明かした。インザーギ監督がミランで長年指導を受け、メネズをPSGで指導していた現レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督と、PSGでメネズとコンビを組んでいたイブラヒモビッチの2人だった。
「アンチェロッティとイブラに電話をしたんだ。そこで、彼らは素晴らしい才能の持ち主だから、獲得するようにアドバイスされた」
 イブラとインザーギ監督は2010年から12年までミランでプレーした仲。メネズとミラン、そして、インザーギ監督も知る2人の練達からのアドバイスが、獲得の決め手となったという。イブラヒモビッチは常々、「オレにとっての最高のフランス人選手はメネズ」と公言するほど、メネズのセンスにほれ込んできた。
 監督就任前、スペインで休暇中のメネズの下に自ら交渉のために足を運んだ。その指揮官に、メネズは「大人になる。これまでの過ちを認めて、フランス代表にもう一度戻れるように成長したい」と話していたという。
 今夏のブラジルワールドカップのメンバーからは選外となっていた。だが、出場機会のなかったPSG時代の鬱憤(うっぷん)を晴らすかのような活躍を前半戦に見せた。メネズのフランス代表復帰も時間の問題かもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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