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青森山田の躍動を支えた主将の“察知力” ピッチ上での気配りが選手権初優勝を導く
選手宣誓での言葉には仲間も「ビックリした」
高橋とFW鳴海は準決勝終了時点で4得点と得点ランクトップに並んでいた。もちろんチームの優勝が最優先だが、鳴海にはストライカーとしての矜持が燃え上がっていた。それに気づいた末永は、おぜん立て役に回ることを決意する。後半6分、中盤でボールを奪うと、末永がシュートを打つと見せかけて、鳴海へと決定的なラストパスを送ったのだ。
「自分もシュートを打てる場面があったんですが、託してみたら見事にポストに当てられました(笑)」
このコメント後、隣で取材を受けていた高橋と顔を合わせて笑い合ったが、主将として「結局(鳴海が)その後2得点取ったので、自分で行けば良かったかなと思いましたね」とフォローも忘れなかった。
住永は同大会の開会式で選手宣誓の大役を務めた。試合以上に緊張してもおかしくない状況ながら、スペイン語で「一戦一戦」という意味になる「パルティード・ア・パルティード」という言葉を使用。これにはチームメートのDF小山新も「ビックリした」という。そんな頭の回転の速さがあるからこそ、多士済々の青森山田サッカー部をまとめ上げられたのかもしれない。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
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