GKシュミット、緊急デビュー→敗戦も「良い感覚を取り戻せた」 レギュラー奪取へアピール

シュミット・ダニエルが前半14分から緊急出場【写真:Getty Images】
シュミット・ダニエルが前半14分から緊急出場【写真:Getty Images】

「長い間プレーしていなかったけど、すぐに良い感覚を取り戻せた」

 今冬にベルギー1部シント=トロイデンから同1部KAAヘントに移籍したGKのシュミット・ダニエルが、現地時間1月16日に行われたベルギーカップ準々決勝のクラブ・ブルージュ戦(0-1)に前半途中から出場。新天地デビューを飾った。ベルギー紙「Het Nieuwsblad」が試合後のコメントを報じている。

 ベンチスタートのシュミットは前半14分、GKダビー・ローフの負傷を受けて緊急デビューを飾った。しかし、シュミットの出場から3分後、不運な形でのリバウンドを押し込まれて失点し、ヘントは0-1で敗れた。

 シュミットは「ウォームアップなしでの出場は簡単ではないけど、アドレナリンが出ていた。こういった経験は何度かしている。ゲンクでやった日本代表戦(2023年9月のトルコ戦)でも負傷者が出た後で出場しなければならなかった。デジャブだ」と予想外の形のデビューを振り返った。初失点は自身が弾いたボールが相手選手に当たり、フリーになっていた別の相手選手のもとにリバウンドしたところから生まれた。「失点は不運なものだった。彼らにとってはラッキーなゴール」と語った。

「デビュー戦でファンに勝利を届けることができなかったのは残念」と語ったシュミットだが、前所属のシント=トロイデンでは8月以降出番がなかったこともあり、まずはピッチに立てたことを大きな前進としてポジティブに捉えているようだ。

「長い間プレーしていなかったけど、すぐに良い感覚を取り戻せた。以前にも同じような経験があった。例えば、(オランダの)ユトレヒトのコートジボワールとの代表戦でプレーした時は、それまで怪我で9か月の間プレーしていなかった。それでも僕はいいパフォーマンスができた。こういう状況が得意みたいだ(笑)」

 出場機会を求めて新天地へ渡ったシュミット。レギュラー奪取に向けたアピールがここから始まる。

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