ドーハの「悲劇」と「歓喜」 日本代表の宿敵…イラク戦がもたらした涙と笑顔に迫る【現地発】
第2戦は首位決戦
森保一監督率いる日本代表は1月19日にアジアカップ・グループリーグ第2戦イラク戦を迎える。14日のベトナム戦は苦戦しつつも4-2で勝利。同組では一番の難敵と言える首位決戦・イラクとの対戦はここドーハの地で様々な因縁がある。森保監督が経験した「ドーハの悲劇」から始まり、FW浅野拓磨やMF南野拓実、MF遠藤航が経験したリオデジャネリオ五輪アジア最終予選では本大会切符を懸けて戦い、「ドーハの歓喜」に変えた。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)
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1993年10月28日、アメリカ・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のメンバーにも名を連ねた森保監督。カタールの首都・ドーハで行われたイラク代表戦では、後半アディショナルタイムの同点被弾によりW杯出場が目前で消え去った“ドーハの悲劇”を経験した。日本サッカー界の悲劇から30年が経ち、今度は指揮官として因縁の地で因縁の相手と対戦する。
さらに、2016年1月のリオ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジア選手権。南野がエース、遠藤が主将として牽引していた手倉森ジャパンは準決勝でイラクと対戦。五輪切符を懸けて戦う一戦で日本は勝利を収めた。
南野は当時、所属していたザルツブルクを訪れた中山雅史氏から、「ドーハの悲劇」イラク戦の話を聞いた。「『僕らのときは(出場が)当たり前じゃなかった。今はプレッシャーもあると思うけど頑張って』と言われた」。ここドーハで涙をのんだ先輩の思いに触れていた。
2-1で勝利を飾った日本。無事に6大会連続の五輪切符を獲得し、「ドーハの歓喜」に変えた。
涙や笑顔が交錯するイラク戦。アジア杯では最高の笑顔がはじけてほしい。