モウリーニョ解任のローマ、新監督はOBデ・ロッシか 専門家指摘「最後の詰めの交渉中」

ローマは今季リーグ9位と苦戦
イタリア1部の名門ASローマは1月16日、ジョゼ・モウリーニョ監督の解任を公式発表した。移籍市場の専門記者であるファブリツィオ・ロマーノ氏は、後任がクラブの“レジェンド”とも言える元イタリア代表ダニエレ・デ・ロッシ氏になることが濃厚だとレポートした。
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モウリーニョ監督は2021-22シーズンからローマの指揮を執り、初年度にUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)では決勝でオランダ1部フェイエノールトを破って優勝した。
今季は20試合を終えて勝ち点29の9位。直近では1月14日のセリエA第20節でACミランに1-3と敗戦を喫していたが、ローマは16日に「彼の情熱と献身に、ASローマの全スタッフを代表してジョゼに感謝する」としたうえで、「クラブのために、早急な改革が必要だと感じている」と、解任の理由をコメントした。
後任は発表されておらず、イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」はこのニュースについて、「ほぼ、青天の霹靂のようだ」として電撃解任だったことを報じた。
そうしたなかで、ロマーノ氏は自身のX(旧ツイッター)で、後任についてデ・ロッシ氏と「最後の詰めの交渉を行っている」とレポート。そして、「契約は6月までだが、すべての関係者が同意すれば延長するオプションが付帯する。スタッフのメンバーについても議論されている」と見通しを報じた。
1983年生まれのデ・ロッシ氏は、2001-02シーズンにローマの下部組織からトップデビューすると、18-19シーズンまでローマ一筋でプレー。現役最後の1シーズンのみ、アルゼンチンの名門ボカ・ジュニアーズでプレーして引退。その後は指導者としてイタリア代表のコーチングスタッフに入り、22年10月からはSPALを率いたものの半年弱で解任されていた。
現役時代にはフランチェスコ・トッティ氏と並ぶローマの「バンディエラ」として支持を集め、イタリア代表では2006年のワールドカップ(W杯)優勝メンバーにも名を連ねた。ローマは伝説的なクラブOBデ・ロッシ氏によっての立て直しを図ることになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)