ベトナム戦の南野は「クロップを魅了したミナミノ」 殊勲の活躍にスペイン紙称賛

日本代表の南野拓実【写真:2024 Asian Football Confederation (AFC)】
日本代表の南野拓実【写真:2024 Asian Football Confederation (AFC)】

南野は2ゴールで日本の勝利に貢献

 日本代表は現地時間1月14日、アジアカップの初戦でベトナム代表と対戦し、4-2で勝利を収めた。伏兵ベトナムを相手によもやの苦戦を強いられた日本だが、2得点で勝利の立役者となったMF南野拓実に対し、スペイン紙は「クロップを魅了したロナウドファンのミナミノ」と見出しを打ち、「今日、ミナミノがもしピッチにいなければ、ベトナムは石油を採掘していたかもしれない」と指摘している。

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 2011年大会以来の優勝を目指す日本は、前半11分にファーサイドへ蹴り込んだコーナーキック(CK)から、ルーズボールを拾ったDF菅原由勢がシュートを放つと、そのこぼれ球を南野が押し込んで幸先良く先制する。しかし、同16分にCK、同33分にフリーキックから連続失点を喫し、逆転を許す展開に。それでも同45分、ペナルティーエリア手前から遠藤が縦にスルーパスを供給すると、抜け出した南野が冷静にゴール右へと流し込んだ。

 落ち着きを取り戻した日本は、前半アディショナルタイムにMF中村敬斗、後半40分に途中出場のFW上田綺世が追加点を奪い、4-2で勝利した。難しい初戦での激しい打ち合いを制したなか、スペイン紙「AS」は「クロップを魅了したロナウドファンのミナミノ」と見出しを打ち、トップ下で先発出場した南野の殊勲の活躍に注目している。

 記事では「ザルツブルク時代にクロップを魅了し、リバプールのユニフォームに袖を通した、あの頃の活気に満ちた選手を思い出させた」と称え、「セレッソ大阪で育った彼は、2002年W杯で輝いたロナウドを見てサッカーが好きになり、故郷でドリブルを真似しながら憧れの選手を夢見ていた。そしてザルツブルクや日本で見せた彼の才能に、クロップは誘惑された」と、元ブラジル代表FWロナウド氏のファンであった南野のキャリアも振り返っていた。

 伏兵ベトナムに想像以上の苦戦を強いられた日本だったが、「今日、ミナミノがもしピッチにいなければ、ベトナムは石油を採掘していたかもしれない」と、南野が示した活躍の重要性を説き、「ロナウドを目指していたあの頃の自分に戻ったミナミノ……それが日本のためになることを信じていた」と、全盛期を彷彿させるパフォーマンスに惜しみない賛辞を送っていた。

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