森保ジャパン、アジア杯白星発進 南野、中村、上田で4発…粘るベトナムに貫禄勝ち
アジアカップの大会初戦でトルシエ監督率いるベトナムを4-2撃破
日本代表は1月14日にアジアの代表チームナンバーワンを決めるアジアカップの大会初戦ベトナム戦で、前半終了間際の2得点で逆転して4-2の勝利を収めた。
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FIFAランキング17位の日本を率いる森保一監督はこの大会初戦に負傷を抱えるMF三笘薫とMF久保建英をスタメンから外す決断を下し、2列目は右からMF伊東純也、MF南野拓実、MF中村敬斗とフランス1部でプレーする選手たちが並んだ。また、1トップにはスタメンで唯一、Jリーグでプレーする選手としてFW細谷真大が入った。
2000年に日本代表を率いて優勝経験のあるフィリップ・トルシエ監督が率いるベトナムは、当時の代名詞だった「フラット3」とは違うものの、5バックをハイラインに構える独特な戦術で挑んできた。それでも日本はサイドの裏を取る攻撃でコーナーキックを奪うと前半11分、コーナーキックにファーサイドでDF板倉滉が関わり、こぼれ球をDF菅原由勢がシュート。これがさらにこぼれたところを南野が冷静に押し込んだ。
しかし前半16分、ベトナムに左コーナーキックをニアサイドで合わせられると、ヘディングシュートはGK鈴木彩艶の頭をふわりと越えてゴールへ。あっという間の同点ゴールで試合は振出しに戻った。
ゴールを奪い合ったあとは日本がボールを持つ時間が長くなったが、コンパクトに守るベトナムにやや単調な裏狙いが増えてしまった。逆にカウンターを阻止した菅原がイエローカードを受ける場面が発生。そこで与えたフリーキックをゴール前に入れられると、ファーサイドからのシュートを鈴木が弾いたところを押し込まれてしまい、前半33分に1-2とまさかの逆転を許した。
それでも前半45分、MF遠藤航からの縦パスを受けた南野が冷静にゴール右へ流し込んで同点ゴール。さらにアディショナルタイム、中村が左45度付近から身体をひねった強烈ミドルを決めて逆転に成功した。難しい大会初戦、歴代単独最多4回の優勝経験を持つ日本はFIFAランキング94位のベトナムを相手に3-2と逆転してハーフタイムを迎えた。
森保監督はハーフタイムで細谷に代えFW上田綺世を投入した。しかし、膠着した試合展開となり後半18分には中村からMF堂安律への交代を行い、堂安が右、伊東を左に回した。それでもなかなかゴールに迫るプレーは多く出せず、一方でベトナムにも攻撃の糸口は与えずに試合を進めた。
結局、出入りの多い展開だった前半とは対照的に動きの少ない後半になったものの、後半40分に途中出場の久保を交えたパスワークから上田が決めて4-2に。手を焼いた印象を強く与えた日本だが、勝ち点3でのスタートを切ることに成功した。