浦和TD「方針に変化はない」 攻撃強化へ…ヘグモ新監督が求める選手像「トライすることを恐れない」

新体制発表会見に出席した西野努TD(左)とヘグモ新監督【写真:轡田哲朗】
新体制発表会見に出席した西野努TD(左)とヘグモ新監督【写真:轡田哲朗】

「4-3-3システムで攻撃的にプレーしたい」

 浦和レッズは1月14日に新体制発表会見を実施。ペア・マティアス・ヘグモ新監督は「勇気を持って攻撃的にトライする恐れない選手を望んでいる。4-3-3システムで攻撃的にプレーしたい」と話した。

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 浦和は2020年シーズン、大槻毅監督の2年目を起点に「3年計画」を打ち出し、クラブが定めるコンセプトをベースにした継続性のある強化方針を取っている。昨季率いたマチェイ・スコルジャ監督が1シーズンで退任し、土田尚史スポーツ・ダイレクター(SD)も辞任した。そうしたなかでトップチームの強化責任者となる西野努テクニカル・ダイレクター(TD)は、ヘグモ新監督の招聘についてこう話した。

「昨年、いろいろな思いでもう一歩のところがたくさんあった。結果を残すチームにするため何が必要かを念頭に置いた。昨年、できたこととできなかったことがあった。簡単に言うと攻撃力。得点力、攻撃力を伸ばすのにどうしたらいいか。コンセプトに基づいて魅力あるチーム、結果を出せるチームにするために積み上げをしてきている。その方針に変化はない。健全にチームは成長している。もう一歩足りないところがあったので、ヘグモ監督に来ていただいた。コンセプトは共感していただいている。あたいという部分にも共鳴いただいた。今シーズンに関しては、攻撃力の増強を監督、チーム編成でもテーマにさせてもらった」

 ヘグモ新監督は「選手も1人1人違うスキルがあるが、それをいかに発揮させ合えるかだと思う。若手でも35歳でも学ぶことができる。我々はスタッフとともに、そこをいかに伸ばしてあげられるかに力を注がないといけない」としたうえで、自身が浦和で表現しようとするサッカーについてこう話した。

「勝利に対するハングリー精神のある選手を望む。そして、勇気を持って攻撃的にトライすることを恐れない選手を望んでいる。皆さんも今後、浦和の試合で見られるものになると思うが、4-3-3システムで攻撃的にプレーしたい。守備はハイプレス、ミドルプレス、ローブロックもしながら、ボールも保持しながらゲームをコントロールするポゼッションもしたい。ボールを奪った後は速く素早く前に進んでいきたい。守備の部分は世界中で発展しているし、Jリーグも得意だろう。しかし、奪った時に相手が整っていないオープンな状態で速攻を仕掛けられるのかも大事だ」

 西野TDはヘグモ新監督の招聘にあたり、ノルウェーの首都オスロまで赴いてコミュニケーションを取ったという。そして、「浦和レッズのあるべきところはJリーグのトップ、アジアのトップ、世界で戦うべきというのを伝えた。今年に関しては去年のもう一歩というギャップを埋めることで十分に優勝を狙える。目指すところは優勝という話をしている」と、新監督と方向性を共有したと話す。

 昨季はリーグ最少失点の一方で得点力不足に苦しんだ浦和だが、「練習の7割は攻撃に関わるものだ」と断言したヘグモ監督の下でより攻撃的なプレーが期待される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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