イスタンブールスポルMFが見せたとっさの判断に脚光

　トルコ1部イスタンブールスポルは1月11日、国内リーグ第16節でアダナ・デミルスポルの敵地に乗り込み2-2で引き分けた。試合終盤の同点劇でなんとか勝ち点「1」を拾ったなか、イスタンブールスポルDFのフェアプレーに喝采が贈られている。

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　イスタンブールスポルはこの試合、前半29分にFWユスフ・バラシのゴールでアダナ・デミルスポルに先手を取られる。後半に入っても、同33分にコーナーキックの流れからDFアンドリュー・グラヴィヨンに押し込まれ手痛い失点。残り時間が少ないなかで2点のリードを許してしまう。

　ところが、ここからイスタンブールスポルが反撃。後半35分にMFモデスタス・ボロビョバスがボックス外から右足ミドルを突き刺し口火を切ると、その4分後にDFデメアコ・ドゥハニーがシュートのこぼれ球を押し込んで敗戦濃厚な状況から試合を引き分けに持ち込んだ。

　イスタンブールスポルにとってはこの試合、華麗なカムバック以外にも脚光を浴びたシーンがあった。カタールのスポーツ専門局「beIN SPORTS」トルコ版公式X（旧ツイッター）が試合後、その瞬間を収めた動画を公開している。

　その出来事が起きたのは後半29分。センターサークル内でイスタンブールスポルのMFフロリアン・ロシャイとアダナ・デミルスポルのMFエドゥアール・ミシュがハイボールを競り合った。この時、ミシュはロシャイの肩に乗るような体勢に。そして、バランスを崩して後頭部からピッチへ落下しそうになった。

　すると次の瞬間、ロシャイがとっさの判断でミシュの両腕を掴み、そのまま屈伸。上手く衝撃を吸収しつつ、後頭部からの落下という最悪の事態を回避した。

　この動画が1月11日に公開されると、3日ほどで再生回数が100万を突破するなど大きな話題に。コメント欄には「今年のフェアプレー賞は間違いなく彼に与えられるべきだ」「ブラボー」「よくやった」「本当に称賛されるべき」「文字通り命を救った」など、称賛の言葉が相次いで寄せられている。