青森山田が悲願の選手権初制覇! 前橋育英に5発快勝で二冠達成、万感の黒田監督「長かったですね」

鳴海が通算6ゴールで大会得点王を獲得

 後半に入ると12分、青森山田は廣末の正確なフィードを起点に右サイドを攻略すると、中央へのクロスをFW鳴海彰人が高く浮かせる胸トラップからそのまま右足ボレーを決めた。さらに同14分、廣末のフィードをMF郷家友太が頭でつなぎ、鳴海が抜け出して右足シュートを決めて4-0とした。鳴海はこの試合2ゴールで大会通算6得点とし、先制ゴールの高橋を抜いて単独の大会得点王に躍り出た。

 反撃に出たい前橋育英だったが、その後は焦りもあってか攻撃の精度が欠けて青森山田にゲームをコントロールされて時間が流れた。そして、同44分には青森山田の途中出場FW佐々木快が左足ミドルシュートを決めて5-0となった。そしてタイムアップの笛が鳴り響き、青森山田が20年連続22回目の出場にして初の選手権制覇、今年度の高円宮杯U-18プレミアリーグ・チャンピオンシップとの二冠を成し遂げた。

 1995年に就任して22年目となる青森山田の黒田剛監督は、「長かったですね。非常に嬉しいです。5-0という結果より競ったゲームだったと思います。少ないチャンスのなかで選手が良く頑張りました」と、晴れやかな笑顔で喜びを語った。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

 

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