久保建英、ラ・リーガ得点分析データで2位 ベリンガムに次ぐ「優秀フィニッシャー」
PKを除いた「得点数」と「ゴール期待値(xG)」の差を用いた得点データに現地注目
スペイン1部レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英は今季リーグ戦18試合でチーム2位の6得点をマーク。UEFAチャンピオンズリーグにも出場しているソシエダの攻撃を牽引している。スペイン紙「マルカ」が公開したデータによれば、得点ランキングトップのイングランド代表MFジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)に次ぐ優秀なフィニッシャーであることが示唆されている。
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単純なゴール数だけのランキングでは、13得点のベリンガムがトップに立ち、12得点のスペイン代表FWアルバロ・モラタ(アトレティコ・マドリード)とスペイン人FWボルハ・マジョラル(マジョルカ)、11得点のフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)やウクライナ代表アルテム・ドフビク(ジローナ)がそれを追いかける格好だ。6得点の久保は同15位タイとなる。
そうしたなかで、マルカ紙は各選手のそれぞれPKを除いた「得点数」と「ゴール期待値(xG)」の差を用いて、ゴール前でより優れたパフォーマンスをした選手が誰なのかを分析している。xGとは「あるシュートチャンスが得点に結びつく確率」を示したもの。
その指標でもトップに立つのはベリンガムだ。ここまで13得点のうちPKはなく、xGが「7.24」。その差は「5.76」となる。ここまでシュート30本で13得点という決定力の高さを誇り、データ上で期待される得点数よりも6点近く多くのゴールを決めている。
そして、久保がこのランキングで2位にランクイン。ここまでPKなしで6得点を決めているのに対し、xGは「2.62」。その差は「3.38」と高い水準を記録した。今季のリーガで屈指のフィニッシュ能力を備えた選手であることがデータで示唆されている。
3位は12得点で得点ランク2位のモラタ。トップ2選手と同様にPKでのゴールはなく、xGは「8.71」。その差は「3.29」だった。
印象的なスタッツとして紹介されているのは、この指標で4位となったスペイン人FWアブドン・プラツ(マジョルカ)だ。ここまでプレー時間わずか674分間でシュート9本の31歳はxGが「1.75」というなかで5得点をマーク。その差は「3.25」で、モラタに肉薄する数字を残していた。
一方でこの差分がマイナスになれば、その分決定的なチャンスも逃していることを意味する。昨季のリーガ得点王であるポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキ(FCバルセロナ)はここまでPK以外で6得点を決めているが、それに対してxGは「10.25」。その差が「-4.25」となり、不名誉なワースト1位となっていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)