J1浦和、清水からFWチアゴ・サンタナを完全移籍で獲得「共に闘い、共に歩み、共に祝福しましょう」

チアゴ・サンタナが浦和に移籍【写真:Getty Images】
チアゴ・サンタナが浦和に移籍【写真:Getty Images】

「清水エスパルスは、私に扉を開いてくれたクラブ」

 J1浦和レッズが1月13日、清水エスパルスに所属するFWチアゴ・サンタナを完全移籍で獲得したことを発表した。

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 チアゴ・サンタナは、ポルトガル1部サンタ・クララから2021年シーズンより清水へ移籍。初のJリーグ挑戦となったが、初年度はJ1リーグ戦37試合に出場し12得点をマークした。翌シーズンはさらに飛躍。リーグ14得点を挙げてクラブ史上初のJ1得点王に輝いた。

 しかし、チームは2部降格が決定。2023シーズンも奮闘し12ゴールを挙げたが、J2の4位から昇格を目指したプレーオフ戦の決勝で東京ヴェルディとドロー。リーグ最終順位の優位性のルールから、あと一歩のところでJ1復帰を逃している。

 そんななか、清水から昨季J1リーグを4位で終えた浦和への完全移籍が発表された。持ち前の得点力を、再びJ1の舞台で示すことができるだろうか。

 本人の清水へのコメントは以下のとおり。

「清水エスパルスに関わる方々、チームメイト、そしてサポーターの皆様、今日は私にとってとても複雑な日です。私のプロキャリアにおいて、新たな挑戦をする決意とお別れの挨拶をしたいと思います。3年前、この素晴らしい国にある清水エスパルスは、私に扉を開いてくれたクラブです。私が日本に着いたその日から、皆さんがとてつもなくスペシャルだったことを覚えています。

 当時はパンデミックの時期だったため、私は妻と子供をブラジルに残して、1年間エスパルスのために戦い続けました。その苦境を乗り越えられたのは、来日した日からクラブのプロフェッショナルな姿勢や熱狂的なサポーター、エスパルスファミリー全員に歓迎されたからにほかならないです。本当に皆さんにハグされた感じでした。

 2021年当時のそれは、家族の不在を感じさせないくらい温かいものでした。その後、私の妻と長女、長男が来日しましたが、皆さまからとても歓迎されて家族が一つになりました。日本、静岡、清水の文化、伝統、歴史について、愛と優しさをもって教えてくれたことに感謝しています。エスパルスで戦った3シーズンで残せた結果は43 ゴール、2022 年にはJ1リーグ得点王、113試合に出場し、皆さんに喜んでいただけるよう全力を尽くしてきました。

 人生において悲しい瞬間もあるように、残念ながらチームはJ2に降格してしまいましたが、近い将来に必ずエスパルスはいるべき場所で、ふさわしい輝きを取り戻すと信じています。静岡市民、静岡県民、そして日本の皆様と一緒に過ごせた全ての時間にあらためて感謝します。この場は『さようなら』ではなく、『また近々会いましょう』だと心の中で感じています。クラブと皆さま一人ひとりの成功をこれからも応援しています。Um forte abraço!」

 本人の浦和へのコメントは以下のとおり。

「浦和レッズのみなさま、清水エスパルスから移籍してきましたチアゴ サンタナです。私はこの偉大なクラブの一員になることに、大きなよろこびと誇りを持っています。早く新しいチームメイトとともに練習がしたい気持ちですごくモチベーションが上がっています。それだけではなく、浦和レッズサポーターとのファーストコンタクトが楽しみです。

 オフシーズン中にほかのクラブからもお誘いをいただきましたが、浦和レッズからのお誘いを受けたとき、ステップアップすることを決心し、迷いはありませんでした。ベストな選択ができたことに間違いありません。

 クラブの目標を成し遂げるために、これまで日本人から教えていただいた通り、ハードに練習をし、日々の努力と献身的な取組みを約束します。みんなで力を合わせれば、2024シーズンが浦和レッズにとって最高のシーズンになると確信しています。ともに闘い、ともに歩み、ともに祝福しましょう」

(FOOTBALL ZONE編集部)



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