アジア杯初戦、森保マネジメントに見る「変化」を考察 久保&三笘ら回避も新戦力“融合”のプライド【現地発】
初戦はベトナムと対戦する
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日本代表は1月14日、ドーハで開幕したアジアカップのグループリーグ初戦ベトナム戦に臨む。MF三笘薫やMF久保建英、DF冨安健洋ら負傷者が続出しており、第1戦では主力+新戦力の融合を図ると見られる。5年前に第1次政権で準優勝した森保一監督がカタール・ワールドカップ(W杯)を経て変化を遂げたマネジメントに迫る。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)
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2019年のUAE大会、グループリーグ初戦に臨んだ森保ジャパンはまさかの苦戦を強いられた。格下トルクメニスタン相手に前半は0-1で折り返すというまさかの展開。後半に入ってFW大迫勇也の2ゴール、MF堂安律の1ゴールで最終的には3-2で辛勝した。
このトルクメニスタン戦では、残り10分でリードは1点、交代枠が2つ残っている状況で森保監督は動かなかった。長期戦を見据えた戦いでのベンチワークとしては疑問が残ることもあったが「試合を経験して戦術を浸透させ、選手同士の感覚をすり合わせるため」だった。立ち上げから約4か月ということもあり、まずはチームの共通理解を深めるところに焦点を当てていた。
今回は久保や三笘、冨安ら絶対的な主力が負傷で初戦を回避する可能性が高く、主将MF遠藤航も“温存”するかもしれない。代役やMF南野拓実、MF中村敬斗、DF谷口彰悟らが務め、ボランチには昨年11月に招集されたばかりのMF佐野海舟が起用される見込みだ。
FW上田綺世も万全ではなく、同じく昨年11月に追加招集されたパリ五輪世代のFW細谷真大がピッチに立つ可能性がある。主力+新戦力を融合させた陣容で臨むと見られるが、5年の時を経て「戦術の浸透」は深まっており、森保監督のマネジメントも次なる段階へ移った。
もちろん、公式戦の初戦が持つ意味を誰もが理解している。選手個々も大きくステップアップしており、見据えるのはアジア王者の先。5年前、準優勝に終わった悔しさは忘れていない。森保監督の手腕で3大会ぶり5度目の戴冠に導いてくれるはずだ。