香川真司は「ドルトムントを好んだ」 サンチョのマンU→古巣復帰キャリアで再脚光「同じ道のり」
サンチョのドルトムント復帰で香川、ゲッツェ、ロイスらにも再脚光
イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表MFジェイドン・サンチョは現地時間1月11日、期限付き移籍で古巣ドルトムントに2年半ぶりに加入することが決まった。契約は今季終了までの半年間。背番号「10」を背負うことが発表された。ブンデスリーガ公式サイトはドルトムントから他クラブへ移籍し、その後にカムバックを果たした選手を特集している。
サンチョは昨年9月、ユナイテッドのエリック・テン・ハフ監督と衝突。SNSでの監督批判という規律違反により、構想外となっていた。ピッチから遠ざかっていたなか、2017年夏に17歳で加入したドルトムントへの復帰が決まった。
これを受け、ブンデスリーガ公式サイトは「ドルトムントこそが真のホームだと結論を出したビッグネームたち」として、ドルトムントから別のクラブへ移籍し、その後に“ジグナル・イドゥナ・パルク(ドルトムントの本拠地)”へ再び戻ってきた選手たちを特集している。そこにはサンチョと同様にユナイテッドからドルトムントに戻ってきたMF香川真司(現セレッソ大阪)も含まれていた。
「両方でプレーし、マン(チェスター)・ユナイテッドよりもBVB(ドルトムント)を好んだのはサンチョが初めてではない。香川は今から10年前、2010-11、11-12シーズンにユルゲン・クロップの下でブンデスリーガ連覇の中心的な役割を担った後に、同じ道のりを歩んだ。最初の2年間でリーグ戦49試合に出場して21得点13アシスト。中足骨骨折による後半戦の離脱がなければ、この数字はさらに増えていただろう。この活躍によって日本代表プレーメーカーはファンのお気に入りとなり、海外クラブが狙うホットなターゲットになった」
香川はドルトムントの最初の在籍はわずか2年間だけだったが、シャルケとの“ルールダービー”の活躍などでサポーターからの信頼を獲得し、人気選手の1人となった。2012年にユナイテッドへ移籍して1年目にプレミアリーグのタイトルを獲得したが、出場機会を徐々に減らしていき、14年夏にドルトムントへ復帰。その後、18-19シーズンまでさらに4シーズンに渡ってプレーした。同じルートでドルトムントへ帰ってきたサンチョの移籍で、香川のキャリアも脚光を浴びることになった。
この特集には香川のほか、バイエルン・ミュンヘン経由でクラブに復帰したDFマッツ・フンメルスやMFマリオ・ゲッツェ、下部組織時代をドルトムントで過ごし、ボルシアMGを経てドルトムントへ戻ってきたMFマルコ・ロイス、そしてレアル・マドリードやリバプールなどメガクラブを渡り歩いたMFヌリ・シャヒンが名を連ねた。