森保ジャパン、アジア杯初戦の「キーマン3人」選出 ラッキーボーイ候補に中盤の新戦力に期待【現地発】

ベトナム戦のキーマン3人をピックアップ【写真:徳原隆元】
ベトナム戦のキーマン3人をピックアップ【写真:徳原隆元】

初戦はベトナムと対戦する

 日本代表は1月14日、ドーハで開幕したアジアカップのグループリーグ初戦ベトナム戦に臨む。MF三笘薫やMF久保建英、DF冨安健洋ら負傷者が続出しており、第1戦では主力+新戦力の融合を図ると見られる。アジア杯という大舞台で重要な初戦を勝ち抜くためにキーマン3人を選出する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

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■細谷真大(FW/柏レイソル)

 パリ五輪世代の絶対的エース。A代表の経験はまだ少なく、昨年11月に追加招集され、昨年末の合宿から元日に行われた国際親善試合タイ戦に先発出場。ここまで国際Aマッチ3試合に出場して1ゴールを挙げている。今大会はエース候補の上田綺世がコンディション不良で万全ではなく、初戦を回避する可能性がある。前回大会は大迫勇也が攻撃陣を牽引する活躍を見せた。細谷には大迫のような実績はまだないものの、2011年に優勝した際に決勝戦で伝説のボレーシュートを決めた”李忠成氏のような“ラッキーボーイ”としての期待が高まる。アジア杯で優勝するためには新FWの台頭は絶対に必要。「初戦は難しい部分があると思うので、そこをうまくチームとしても良い方向に持っていきたいですし、先制点が大事になってくると思うので、そこで得点のところの貢献をできたらいいかな」と語る若きストライカーがひと回り成長できるような大会にしてもらいたい。

■佐野海舟(MF/鹿島アントラーズ)

 初戦ではボランチで守田英正とコンビを組む可能性がある。イングランド1部リバプールで連続出場する遠藤航は無理をさせず、グループリーグ第2戦以降の起用となるか。そのなかで、A代表で株が急上昇している佐野に出番が回ってくると見られる。相棒の守田は佐野について「(昨年11月のミャンマー戦後に)彼はアンカーの方が性に合っていると言っていたけど、僕的にはアンカーというより動きたがる選手だと思う。まだ掴めていないけど、彼は何でもできるから。だからこそ、ちょっとまだ探っている状態」と説明。コンビネーションはまだ構築段階だが、盤石な遠藤と守田コンビに加えて新たなエッセンスをもたらすことができるだろう。持ち味のボール奪取だけでなく、シュートの上手さを練習から見せている。攻守においてのカギを握る存在になりそうだ。

■町田浩樹(DF/ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)

 左サイドバック(SB)としての出場可能性が浮上。同ポジションの中山雄太は別メニュー調整中で、伊藤洋輝も怪我明けのため万全ではない。そのなか、町田が左SBに入る可能性がある。「サイドやる準備はしている。その中で、僕は守備的な選手ですけどやっぱりどんどん前を追い越してみようと名波さんからは言われているの。トライしていきたい」と、自身もイメージを膨らませる。左サイドでは中村敬斗との連係などシンプルに周囲を生かしながら1対1の強さを発揮してもらいたい。左SBは絶対的な存在が確定していないポジションでもある。アジア杯でのアピール次第では一気に主力候補へと序列を上げることができる。まずは初戦のプレーに注目だ。

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