圧巻の豪華メンバー 今年引退のレジェンドたちによるベストイレブンは?

 

ギグス、サネッティ、アンリ……多くのレジェンドが引退を決意

 

 どんな偉大な選手にも、ユニフォームを脱ぐ瞬間がやってくる。どれだけ惜しまれても、スパイクに別れを告げなければならない時がくる。

 サッカーに人生を捧げ続けてきた男たちを、世間は「レジェンド」と呼ぶ。そして、今年もまたピッチに背を向け去り行くレジェンドたちがいる。

 2014年も数多くの選手たちが引退を表明した。その中で、サッカー界に多大な影響を与えてきたレジェンドたちが11人いる。興味深いのは、今年はその歴史に名を残した功労者たちのポジションが、偶然にも均等に分かれている点である。今回、14年に引退を表明したレジェンドたちを、4-2-3-1システムのベストイレブンとして紹介させて頂きたい。

 まずGKは元ブラジル代表ロジェリオ・セニ。その名を聞き慣れない方々も多いのかもしれないが、彼がブラジルで「伝説」と呼ばれる理由、それは彼の「得点力」にある。所属していたサンパウロでは巧みなフリーキッカーとして知られ、ネットを揺らした回数は、なんと100ゴール以上。これはゴールキーパーの歴代最多ゴール記録として認定されている。

 続いてDF陣。まずは左サイドバックに元フランス代表エリック・アビダル。バルセロナで一時代を築いたアビダルだが、11年に肝臓に腫瘍を患った。闘病生活を経て、ピッチに復帰を果たした際、試合終了後にチームメイトから胴上げをされていた光景は記憶に新しい。

 センターバックはまず元スペイン代表カルレス・プジョル。サッカー界屈指の「闘将」であったプジョルはバルセロナ、スペイン代表に黄金期をもたらした。決して足元がうまいタイプの選手ではなかったが、チームをまとめる統率力と気迫において、当時彼の右に出る者はいなかった。現在、バルセロナとスペイン代表が衰退の一途を辿っている要因は、プジョルのような「熱い男」の不在が響いているのかもしれない。

 そして相方は、元アルゼンチン代表ガブリエル・エインセ。マンチェスター・ユナイテッドやレアル・マドリードで主要なタイトルを獲得し、左サイドバックとセンターバックを同じレベルでこなすことから多くの監督から評価されてきた。

 右サイドバックはハビエル・サネッティ。インテルに19年間を捧げた男は、「イル・カピターノ」という異名を取る。その意味は「キャプテンの中のキャプテン」。文字通り、キャプテンという呼称がふさわしい選手であり、インテルの長い歴史においてもレジェンドと言える。

 そしてドイスボランチは、元韓国代表パク・チソンと元ブラジル代表ジュニーニョ・ベルナンブカーノだ。

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