伊名将マンチーニVS元鹿島監督 アジア杯グループリーグ“注目マッチ”にAFC厳選

サウジアラビアのロベルト・マンチーニ監督(左)とタイの石井正忠監督【写真:Getty Images & 徳原隆元】
サウジアラビアのロベルト・マンチーニ監督(左)とタイの石井正忠監督【写真:Getty Images & 徳原隆元】

石井正忠監督率いるタイとサウジの対戦にAFC注目

 アジアの代表チームナンバーワンを決めるアジアカップが、カタールで1月12日に開幕する。大会を目前に控えてアジアサッカー連盟(AFC)は大会を特集。グループリーグでの注目カードに、日本人監督として出場する石井正忠監督が率いるタイ代表がサウジアラビア代表に挑む試合が挙げられた。

 今大会は24チームが4チームずつ6つのグループに分かれてのグループステージが行われる。そこでは36試合が開催されるが、石井監督が率いるタイ代表はサウジアラビア代表とグループ最終戦で対戦する。こちらは「新監督同士の戦い」とされた。

 石井監督は現役時代にプレーした鹿島アントラーズで監督キャリアをスタートさせ、2016年には開催国枠で出場したクラブ・ワールドカップ(W杯)で決勝に進出し、レアル・マドリードに敗れたものの準優勝の成績を残した。その後は大宮アルディージャでの監督を経てタイに渡った。2つのクラブを率いたのち、昨年11月にタイ代表の監督に電撃的に就任。1月1日に日本代表と対戦した国際親善試合(0-5)がデビュー戦になった。

 一方、サウジアラビア代表は2022年カタールW杯の初戦でのちに優勝するアルゼンチン代表を下したエルベ・ルナール監督が大会後に退任。そして昨年8月、直前までイタリア代表を率いていたロベルト・マンチーニ監督が辞任した4日後にサウジアラビア代表監督に就任した。イタリア国内では激しい批判が飛び交ったが、監督としてはインテルでイタリア・セリエA、マンチェスター・シティでイングランド・プレミアリーグを制し、イタリア代表を21年に欧州選手権の優勝に導いた実績がある。

 このグループにはオマーン代表とキルギス代表も入るが、3位チームも決勝トーナメント進出の可能性があることからもタイ代表を率いる石井監督にとって最終戦のサウジアラビア戦は大一番になる可能性が高い。北海道コンサドーレ札幌に所属のMFスパチョーク・サラチャートらJリーグに縁のある選手も多いだけに、タイ代表の戦いにも注目したいところだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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