「僕にとって不幸中の幸い」 久保建英、アジア杯決勝→CLの“連続出場”に意欲「便も調べている」【現地発】
ドーハで全体練習に合流
日本代表は1月11日、ドーハでアジアカップの初戦グループリーグ・ベトナム戦(14日)に向けて練習を約1時間公開し、別メニュー調整が続いていたMF久保建英は全体練習に合流した。初戦の出場ついては「まだ分からない」としたが、アジア王者に強い覚悟を示した。そのなかで、2月10日の決勝後に控えるパリ・サンジェルマン(PSG)との14日UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント・ラウンド16第1戦には出場する意欲を見せた。
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所属のスペイン1部レアル・ソシエダで絶対的な主力として活躍する久保は、左太ももなどの負傷の影響でこの日までは別メニュー調整だったが、全体練習にも合流。アジアの頂点を目指すなかで「チームメイトには言われましたよ。何で抜けるんだと、怪我した時に。この怪我なら休んだ方がいいんじゃないか、と冗談か冗談じゃないのか言われたこともありますけど。いろいろな思いはありますけど、プロになってからタイトルがないのも事実で、ここらで1つタイトルを獲りたいとなったら優勝しかない。(ソシエダを)離れるなら優勝してこいよと言ってくれた選手もいた。そういった選手の言葉もありがたく受け取りながら優勝したい」と、複雑な胸中を明かした。
そのなかで、2月10日に行われるアジア杯決勝後の14日に予定されているPSGとのCLラウンド16の第1戦(アウェー)について出場する意思を示した。
「アジア杯やアフリカ選手権で抜けている選手だったら1番、2番くらいにチームからしたら痛い選手だと思う。そういう(出場した方がいいしない方がいいの)議論は出ると思う。僕にとって不幸中の幸いだったのはCLと被っていなかったこと。被っていたらさすがにちょっと……『いやあ』と思いましたけど。決勝までいって勝っても(チームに合流する)便も調べている。次の日の朝の便で帰れば2日、3日は練習できる。むしろ11日にチームは試合があるので、(僕の方が)コンディション良くやれるのかな、と。欲を言えば(CL開催が)21日の週が良かったですけど、中3日あれば普段のリーグ戦と変わらないので問題ないです」
決勝まで進めばタフな日程をこなさなければならないが、アジア王者となり、CLに出場するイメージはできている。アジア杯では決勝で韓国と対戦する可能性もある。仮に実現した場合、CLでは久保の友人のPSG所属・韓国代表MFイ・ガンインと連続で戦うこととなる。
「アジアカップの決勝でやって(日本が)勝ったら、ファーストレグは引き分けでもいいかな、と(笑)。ファーストレグくらいは譲ってもいいです。(イ・ガンインとは)会おうよと話していたけど、日本代表にも韓国代表にもオフがなかった。決勝で会えればねという話です」
久保らしいユーモアを交えながら、対戦を心待ちにしていた。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)