「後ろ髪をひかれるどころじゃない」 久保建英、ソシエダ離脱に複雑胸中明かす「優勝しかない」【現地発】
ドーハで全体練習に合流
日本代表は1月11日、ドーハでアジアカップの初戦グループリーグ・ベトナム戦(14日)に向けて練習を約1時間公開し、別メニュー調整が続いていたMF久保建英は全体練習に合流した。初戦については「まだ分からない」としたなか、アジア王者に向けて人一倍の強い思いを示した。
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所属のスペイン1部レアル・ソシエダでは絶対的な主力として飛躍を遂げた久保。今回のアジア杯に参加している選手の中でトップの市場価値6000万ユーロ(約94億円)を誇り、注目も浴びる。左太ももなどの負傷の影響でこの日までは別メニュー調整だったが、全体練習にも合流。アジアの頂点を目指すなかで複雑な思いを明かした。
「チームメイトには言われましたよ。何で抜けるんだと、怪我した時に。この怪我なら休んだ方がいいんじゃないか、と冗談か冗談じゃないのか言われたこともありますけど。いろいろな思いはありますけど、プロになってからタイトルがないのも事実で、ここらで1つタイトルを獲りたいとなったら優勝しかない。(ソシエダを)離れるなら優勝してこいよと言ってくれた選手もいた。そういった選手の言葉もありがたく受け取りながら優勝したい」
自身がアジア杯に集中している間もリーグ戦は続いていく。だが、日本代表としてピッチに立っている以上、仲間に託して日本のために尽力する。
「後ろ髪(を引かれる)どころじゃないですけどね。でも、しょうがないものはしょうがないので、チームメイトを信じて。カップ戦も勝ちましたし。13日もダービーがあるので、ちょっと遅くなりますけど見られるならしっかり前半だけでも見て。チームを気にしないわけにはいかないので。チームは気にしつつ、自分はやれることをやるべきだと思う。別に僕が1人抜けてそんなに落ちるチームじゃない。一昨年まで僕はいなかった。チームメイトの心配はしてないですね。気にはしますけど」
久保の思いをソシエダの仲間は受け取っているはず。そして、仲間の思いを久保は胸に刻んでいる。だからこそ強くアジアの頂点への覚悟を示した。ドーハのピッチでは様々な思いをぶつけるはずだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)