FAカップ3回戦、リバプールのゴール直後にサポーター乱入で一緒に歓喜

　日本代表MF遠藤航が所属するイングランド1部リバプールは、1月7日のFAカップ3回戦で日本代表DF冨安健洋が所属する同アーセナルと対戦。アジアカップに臨む遠藤と冨安はいずれも代表合流のため不在となったなか、リバプールが2-0と快勝した。ゴール直後にサポーターが乱入し、リバプール選手らに頭を叩かれながら一緒に歓喜する珍シーンが話題を集めている。

　試合は後半途中まで一進一退の攻防が続き、両軍ともにチャンスを創出しながらも決定打を欠く展開。均衡が破れたのは後半35分だった。リバプールが相手ペナルティーエリア手前でフリーキック（FK）を獲得すると、イングランド代表DFトレント・アレクサンダー＝アーノルドが相手守備陣とGKの間を狙った鋭いボールを送り、アーセナルDFヤクブ・キビオルが触るもクリアできずにボールが流れ、そのままオウンゴールとなった。

　待望のゴールに揺れるスタジアム。リバプールの選手たちがアーノルドの元に走り寄って喜びを分かち合うなか、あるサポーターがピッチ内に乱入。タイミング良く歓喜の輪の中に入り込んでアーノルドに抱きつくと、そのまま選手と乱入したサポーターが一緒に喜ぶ珍光景が広がった。

　ウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスは興奮で気付かなかったのか、乱入したファンの頭を何度も叩いて喜んだ一方、フランス代表DFイブラヒマ・コナテも同様に歓喜していたが途中で乱入者の存在を認識し、なぜかニット帽を取り上げて放り投げている。「ここまじ笑った」「サイコーにおもろい」「サポーターのニットを投げつけるコナテ好き」「乱入サポぼこぼこで草」とファンも爆笑する珍事となった。

　試合は後半アディショナルタイムにリバプールが鋭いカウンターを発動。ポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタが相手の守備を切り裂くドリブルで侵入してラストパスを送り、最後はコロンビア代表FWルイス・ディアスが豪快な一撃でダメ押しゴールを奪い、勝負は決した。