「相手が狙っているのは明らかにカウンター」 森保監督、ヨルダンとの練習試合勝利も…反省点に挙げたのは?【現地発】

アジアカップに挑む森保一監督【写真:徳原隆元】
アジアカップに挑む森保一監督【写真:徳原隆元】

ヨルダンとの非公開試合は6-1で勝利

 日本代表は1月9日、非公開でヨルダン代表と45分×2本のトレーニングマッチを行った。試合は6-1で日本が勝利し、森保一監督がその後メディアの取材に応じた。

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 森保監督は1失点に目を向け、「相手の鋭いカウンターにやはり何度か決定的なピンチを作られているので、そういうところは、改善しなければいけない」と厳しい表情で語った。

「特にアジアカップを戦うにあたって、守備を固めてきて、1発のカウンターで試合を決めにくるという戦い方を相手もよりこだわってくると思いますので、今日は攻撃が中途半端になったり、リスク管理のバランスが少し良くなかったりということで、相手にチャンスを与えたところはあります。それはしっかり反省してアジアカップ本大会に出なければいけないと思います」

 さらに、そのヨルダンのカウンターに晒された場面について、「やられた形としては、チャレンジしたうえでのカウンターだったので、いいチャレンジをしたということで見てあげたい」と評価する部分もあるという。

「選手たちが、アグレッシブに攻撃に圧力をかけるという意味で、前向きにプレーしてくれたことが、少しポジションバランスを崩してカウンターを受けました。攻撃をしてすべて上手くつながればいいんですけど、何回もしつこく仕掛けているなかで、やはりチャレンジする分、ミスも出ます。そういった連係のところが上手くいかなくて、ボールを奪われてカウンターというところは行きました。けれど、積極的にやったうえでカウンターのピンチを招いたという部分では、選手たちがやっていることは、評価してあげたいと思います」

 そして、本大会に向けて「相手が狙っているのは明らかにカウンターで、数少ないチャンスから1点取りに来るというところは今日の試合でも出ていたので、本大会に向けては注意しなければいけないところはあります」と警戒していた形を再確認した様子だ。

 それでも大会直前の練習試合に大勝したことについて、「いい守備からいい攻撃にというところを出してくれましたし、前向きにブレーしてくれたから良かった」と自信を深めていた。

■トレーニングマッチ結果
日本6(4-0)1ヨルダン
得点者:
前半12分:板倉滉
前半17分:中村敬斗
前半29分:オウンゴール
前半43分:南野拓実
後半26分:浅野拓磨(PK)
後半36分:前田大然
後半43分:失点

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森 雅史

もり・まさふみ/佐賀県出身。週刊専門誌を皮切りにサッカーを専門分野として数多くの雑誌・書籍に携わる。ロングスパンの丁寧な取材とインタビューを得意とし、取材対象も選手やチームスタッフにとどまらず幅広くカバー。2009年に本格的に独立し、11年には朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の平壌で開催された日本代表戦を取材した。「日本蹴球合同会社」の代表を務め、「みんなのごはん」「J論プレミアム」などで連載中。

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