日本「優勝候補」、韓国「最大のスターを擁す」 サウジで高まるアジア杯への警戒心
サウジの利点は「(母国リーグで)世界最高の選手たちと対戦している」
カタールで開かれるアジアカップの開幕が、1月12日に迫っている。同大会を前に、サウジアラビアの母国紙は「日本か韓国、あるいはその両方を突破しなければならない」と、2か国への警戒を強めた。
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グループDの日本は14日にベトナム代表との初戦を迎え、その後19日にイラク代表と、24日にインドネシア代表と対戦する。対してグループEの韓国は、15日にバーレーン代表、20日にヨルダン代表、25日にマレーシア代表とマッチアップする予定だ。
一方で、グループFに属するサウジアラビアは16日にオマーン代表と、21日にキルギス代表、25日にタイ代表という日程を控えている。サウジアラビア紙「Arab News」は、「トロフィーを手にする野望を抱くチームは、日本か韓国、あるいはその両方を突破しなければならないだろう」と前述の2か国を警戒。「そのためには、とロベルト・マンチーニと彼の選手たちがベストを尽くす必要がある」と報じた。
元イタリア代表のロベルト・マンチーニ監督が率いるサウジアラビアは、FIFAランキング上では56位。アジア内では日本(全体17位)、イラン(同 21位)、韓国(全体23位)、オーストラリア(全体25位)に続いて5番目に位置する。
記事ではまず日本について「アジア最高のチームであるだけでなく、世界最高のチームの1つである。2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)では、サムライブルーは2010年と2014年の大会王者であるスペインとドイツを破った」と過去の成績を回顧。「そのうえで、彼らは向上し続けている。直近の9試合では、連勝しただけでなく39ゴールを奪い、昨年9月のアウェーでのドイツ戦での4-1の勝利は、アジアのチームによる親善試合では過去最高とは言わないまでも、最高の結果の1つだ」と伝えている。
その一方「4度の優勝を誇る日本は優勝候補だが、韓国も負けてはいない」と、イングランド1部トッテナムで活躍するソン・フンミンを例に挙げつつ「アジアサッカー界最大のスターを擁している」とタレントを紹介。「ソン・フンミンは今季プレミアでここまで12ゴールを挙げ、得点ランキング2位。ウォルバーハンプトンで10ゴールを挙げているファン・ヒチャンもいる。パリ・サンジェルマン(フランス)に定着したイ・ガンインやバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)のキム・ミンジェもメンバーだ」と豪華な名前を並べた。
こうした強敵に対し、同紙は「サウジアラビアは欧州のスター選手ばかりではないかもしれないが、今やチーム全員が毎週、世界最高の選手たちと対戦している」と、母国リーグが莫大な移籍金を使い、欧州のスター選手を呼び込んでいる利点を指摘。「外国からの流入が、多くのサウジ人選手のレベルアップに役立っているのは間違いない」とポジティブな要素の1つとして捉えている。
いよいよ開幕が近づいてきたアジアカップ。グループリーグの先には、サウジアラビアのようなチームとの対戦も十分あり得る。日本もまずは決勝トーナメントへと進むことが重要となるが、対戦国の警戒はすでに始まっているようだ。