石川出身のなでしこMF「パワーを与えたいって…」 試合後に涙を流し語った地元への思いが反響「元気もらってます!」
石川県金沢市出身の北川が涙のインタビュー
日本女子サッカーのプロリーグ「WEリーグ」のINAC神戸レオネッサ(INAC神戸)は、1月8日にリーグ第7節の日テレ・東京ベレーザ戦で1-0の勝利を収めた。INAC神戸MF 北川ひかるは試合後に涙を見せ、出身地で起きた能登半島地震への思いを明かしている。
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北川はJFAアカデミー福島を経て、2015年に浦和レッズレディース(現・三菱重工浦和レッズレディース)へ加入。18年に新潟Lに移籍し、WEリーグ初年度の昨季は全20試合に出場した。その活躍が認められ、23年7月にINAC神戸へ完全移籍した。
また北川は年代別代表でも活躍し、14年にはU-17女子ワールドカップ(W杯)優勝を経験、16年にはU-20女子W杯に出場した。17年になでしこジャパン(日本女子代表)デビューも飾っている。
ベレーザ戦でもスタメンを飾った北川は、攻守でチームを牽引。決勝弾の起点となる中央へのパスを通すなど、大きな存在感を示した。アウェー戦での勝利後、両手で顔を覆い、涙をこらえる場面も。試合後のインタビューではこらえきれず涙を流しながら、石川県の能登地方で起こった震災についての思いを明かした。
北川は石川県金沢市の出身。1日に起こった最大震度7を観測する強い地震により多大な被害が報告されている。インタビューの最中、涙を拭いつつ「石川県で震災があって、自分がサッカーを通じて石川県にパワーを与えたいっていう思いから、今日はプレーしたんですけど…。本当に自分のプレーはあんまり良くなくて、でもチームが本当に助けてくれて、元気を届けられたなと思っています」とチームメイトへの感謝を並べた。
「本当に優勝という目標が自分の中にもチームの中にもあって、それを達成するために、日々チーム全員が必死にやっているので、ウインターブレイクでもしっかり練習を積んで必ず優勝したいと思います」
“優勝”というフレーズを出し、決意を新たにした北川。チームは今季暫定トップで折り返し、ウインターブレイクへ入る。
WEリーグ公式インスタグラムでも、涙の瞬間を捉えた画像を公開。「能登半島地震当日は金沢に帰省していたという北川選手。震災後初となったこの試合でも攻守に躍動する姿を見せ、見事チームの勝利に貢献しました」とピックアップした。ファンからも「石川県のために、頑張ってください」「プレーに夢と希望と感動を与えて貰っています!」「元気もらってます!」「夢や希望や感動って確かに伝わるものだと思いました」とその涙へ多くのエールが贈られていた。