大会得点王の青森山田エース米谷、4年後に誓った“ライバル”との再会 「プロで戦いたい」
米谷は東海大へ進学
第102回全国高校サッカー選手権は1月8日に国立競技場で決勝が行われ、青森山田(青森)が近江(滋賀)に3-1で勝利し、2大会ぶり4回目の優勝を果たした。エースFW米谷壮史は、市立船橋(千葉)のエースでJ2清水エスパルス入りが内定している郡司璃来と並んで5得点の大会得点王に輝いた。大学経由を見据え、「プロで郡司選手と戦いたい」と話した。
米谷は3回戦の広島国際学院(広島)戦でのハットトリックなど4得点で決勝を迎えた。一方の郡司は1回戦の高川学園(山口)戦でハットトリックの活躍を見せるなど計5得点。両者の直接対決だった準決勝は、両者ともゴールなく、PK戦の末に青森山田が勝利していた。
決勝の1-1の同点で迎えた後半15分、米谷がMF川原良介のパスに抜け出してGKと1対1に。米谷は「自然とかわせた」とドリブルでGKを外して流し込んだ。これが決勝点になり、大会5得点で郡司と並んでの得点王も決まった。
青森市出身の米谷は、小学5年生当時に全国制覇した青森山田に憧れて進学を志して中学からの入学をした。高校に入って2年生までは試合に絡めず、前回大会もスタンドで声援を送った。それでも、得点感覚を磨いて高校2年時に芽生えたという得点へのこだわりでエースの座にまで上り詰めた。その選手権での優勝に「小学校から憧れた舞台で結果を出そうと思って、得点王になるという目標が達成できて嬉しい」と笑顔だった。
米谷は「もちろん単独(得点王)を狙っていたので少し悔しいですね」としつつ、進学する東海大学での生活を見据えて「大学でプロになるためのエネルギーにして、プロで郡司選手と戦いたい」と話した。順調なら4年後にチャンスを窺うプロ入り後、郡司とのライバル関係がどうなっているか。ストライカーの大学での成長に期待が懸かる。