賭博規則違反から復帰間近の英代表FWトニー、残留争い中のクラブへ恩返し宣言「一番近くで支えてくれていた」

復帰間近のイバン・トニー【写真:Getty Images】
復帰間近のイバン・トニー【写真:Getty Images】

昨年5月から8か月間の長期出場停止処分

 イングランド1部ブレントフォードのイングランド代表FWイバン・トニーは、賭博規則違反による8か月間の長期出場停止から間もなく復帰を果たす。27歳のストライカーは得点力不足に悩む同1部アーセナルの補強候補として取り沙汰されているが、英衛星放送「スカイ・スポーツ」と英紙「デイリー・ミラー」によるインタビューで、残留争いの渦中にいるクラブへの恩返しを誓った。

 トニーはイングランド下部リーグを渡り歩いてきた苦労人。ピーターバラ・ユナイテッドでプレーしていた2019-20シーズンに3部リーグで得点王に輝くと、翌2020-21シーズンにブレントフォードへ移籍した。2部リーグでも得点王を獲得するなど着実にステップアップを遂げ、昨季はプレミアリーグでリーグ3位となる20得点を挙げた。

 しかし、23年5月にリーグの賭博規則違反によって8か月間の長期出場停止処分を受けた。処分は今年1月17日までのため、トニーは現地時間20日に行われるプレミアリーグ第21節ノッティンガム・フォレスト戦で待望の復帰となる見込みだ。

「クラブは初めから一番近くで僕を支えてくれていた。ファンのみんなも支えてくれた。僕にとってはとても大きなことだった。僕が試合に出ていなくても彼らは僕の名前を歌ってくれた。ソーシャルメディアでもたくさんのメッセージをもらった。友人からファンのみんなが僕の名前を歌っているビデオをもらった。鳥肌が立ったよ」

 トニーは自分がピッチに立てないなかでも支えになっていたクラブとサポーターへの感謝を言葉にした。

 最近ではストライカーを求めるアーセナルの補強候補になっているとメディアを賑わせているトニーだが、ブレントフォードへ恩返しをしたいと復帰に向けての意気込みを語っている。

「ブレントフォードはファミリークラブであることは誰もが知っている。僕にとっては本当に素晴らしい存在として言いようがないんだ。彼らには感謝してもしきれない。特にファンのみんなだ。初めから本当に支えてくれた。僕には恩返ししなければいけないことがたくさんある」

 ブレントフォードは現在プレミアリーグで20チーム中16位。降格圏の18位ルートン・タウンと5ポイント差と残留争いの渦中にいる。

 トニーは「ブレントフォードは今苦しんでいる。僕は、彼らがこの苦しい状況から抜け出すための大きな役割を果たすことができると確信している」と断言。移籍の噂は絶えないが、今はブレントフォードを降格の危機から救うことに集中しているようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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