翼SCレインボー垂井が全国大会初出場で初優勝! ブリンカールを破って日本一に輝く

三輪凱輝(9番)が決勝ゴールで翼SCレインボー垂井が初優勝【写真:Futsal X / 河合 拓】
三輪凱輝(9番)が決勝ゴールで翼SCレインボー垂井が初優勝【写真:Futsal X / 河合 拓】

東海大会決勝では0-2で敗れたブリンカールに3-2で勝利

 JFA(日本サッカー協会)第29回全日本U-15フットサル選手権大会の決勝が1月8日に栃木の日環アリーナで開催され、決勝戦では全国大会初出場の翼SCレインボー垂井U-15(岐阜)と3大会ぶり4度目の優勝を目指すFCブリンカール(愛知)の東海対決となった。

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 東海大会の決勝では、ブリンカールが2-0でレインボー垂井に勝利している。互いをよく知る両チームは、ハーフウェーラインまで引いて守って強肩のGK高田時歩輝のロングスローを含めた速攻を中心に狙っていくレインボー垂井と、細かくパスをつなぎ前からボールを奪いに行くブリンカールという対照的な戦いを見せる。

 そうしたなか、第1ピリオド3分にはレインボー垂井がFP伊藤真白のゴールで先制するが、ブリンカールもその1分後にFP伊藤奏風のゴールで同点に追い付いた。その後はどちらもゴールを決められずに1-1で第1ピリオドを終えた。

 第2ピリオド、ブリンカールが圧力を高めていく。第2ピリオド3分には、FP穂積春之祐がドリブルからシュートを放ちゴールに迫ったが、GK高田の好守に阻まれる。その後も高い位置でボールを奪うブリンカールが、相手陣内で試合を進める時間が長くなるが、レインボー垂井も最後の局面で体を張り、GK高田を中心にゴールを守り抜いた。

 第2ピリオド5分、守備がハマったレインボー垂井は高い位置で伊藤真がボールを奪うと、そのままドリブル突破。GK山田仁も抜いて無人のゴールにボールを流し込み、再びリードを奪った。ブリンカールの古居俊平監督はタイムアウトを取り、選手を落ち着かせる。すると同9分には中央をパスで崩し、最後は再び伊藤奏がゴールを決めて2-2に追い付いた。

 その後ブリンカールは、ボールを回しながらFP穂積春之祐のドリブル、FP万福唯翔のポストプレーと、多彩な攻撃でレインボー垂井のゴールに迫る。第2ピリオド10分には伊藤奏が相手の底辺でボールを奪い、GKと1対1のチャンスを迎えたが、ここでもGK高田が体を張って守り逆転ゴールを阻止した。

 垂井も徐々にブリンカールのプレスをかわし、相手陣内でボールを回し出す。FP田中優成が2度アタッキングサードで決定的なフィニッシュを放ったが、シュートを決めきれなかった。第2ピリオド13分にはカウンターを仕掛けた際に、ブリンカールの伊藤奏が相手に倒されて負傷。ベンチで治療を受けた伊藤奏は残り1分10秒でピッチに戻る。しかし、決勝点を挙げたのはレインボー垂井だった。キックインからの攻撃でゴール前にボールがこぼれると、これを拾ったFP三輪凱輝が冷静に浮き球でゴールネットを揺らす。

「まだ終わってないぞ!」と声をかけたブリンカールは反撃に出たが、時間が足りずに試合終了。3-2で勝利した翼SCレインボー垂井が初の全国大会出場で初優勝を飾っている。

(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)



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