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決勝進出の青森山田、戦い方のモデルは“鹿島” 指揮官が明かすヒント「1本中1本を決める集中力」
準決勝・東海大仰星戦の後半にも現われた「しっかりとゲームを運ぶ」戦い方
トーナメントで勝利をモノにする戦い方にはモデルがある。7日の第95回全国高校サッカー選手権の準決勝で青森山田(青森)は2-1の勝利を収めた。チームを率いる黒田剛監督は、その戦い方のヒントとなるような言葉を残していた。
青森山田の初戦は2回戦の鵬翔(宮崎)戦だった。前半に3点を奪う試合運びで最終的に5-0と勝利したが、その試合後に黒田監督はこう話した。
「3-0とリードして、そこから4点目や5点目を無理に取りに行くような戦い方がいいのか。例えば、鹿島アントラーズが1点リードした時のボールの動かし方ですよね。1点あれば大丈夫とでもいうように、しっかりとゲームを運ぶ」
それは、この準決勝の後半戦にしっかりと現れていた。黒田監督が「2-1で前半を終えられたのは大きかった」と話して迎えた後半戦、東海大仰星(大阪)はもっと攻撃の圧力を強めたかったはずだ。しかし、青森山田はピッチを広く使ってボールを動かした。
このゲームのシュートは5本でそのうち後半はわずかに1本だが、ボール保持率で劣ったという印象はない。相手にボールを奪う的を絞らせなかった。キャプテンのMF住永翔も「ピッチを広く使ったサッカーをして、相手の思うようにさせない、やるべきことはやれたと思う」と振り返った。
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