前橋育英が佐野日大を1-0完封、5戦無失点で2大会ぶり決勝へ! 青森山田と初制覇をかけ激突

高沢の決勝弾で“両毛対決”を制す

 青森山田の待つ決勝の舞台にたどり着いたのは、前橋育英だった。第95回全国高校サッカー選手権は7日に埼玉スタジアムで準決勝が開催され、前橋育英(群馬)は佐野日大(栃木)を1-0で撃破。1回戦から全試合無失点で、2年前の第93回大会以来となる決勝進出を決めた。

 「両毛決戦」「北関東対決」とも報じられた隣県同士の一戦で、序盤に主導権を握ったのは前橋育英だった。右サイドを中心に相手陣内深い位置で試合を進め、2回戦で優勝候補の市立船橋(千葉)を下した勢いそのままに試合を進めた。一方の佐野日大はこの日も今大会で機能している5バックで臨み、フィニッシュの局面で辛抱強く身体を張った。

 最初の決定機となったのは前半13分。前橋育英の左サイドのクロスからMF岩下航がゴール前の至近距離でシュートに行ったが、ゴール前を固める佐野日大DFが決死のブロック。同25分にはMF高沢颯が左サイドをカットインしてトゥキックで狙うも、ゴールわずか右へと外れた。

 対する佐野日大もカウンターに活路を見出す。同29分、シュート性の縦パスを受けたFW長崎達也が巧みなトラップから鋭くターンしてシュート。痛烈な弾道がゴールマウスを襲ったが、前橋育英GK月田啓が鋭い反応で弾き出した。

 その直後の30分、前橋育英が“タイガー軍団の牙”を剥く。後方のロングフィードに反応し、左サイド深い位置に入り込んだFW飯島陸がマイナス方向に折り返すと、走り込んだ高沢がタイミング良く合わせる。このシュートがゴール右隅に収まり、1-0と先制に成功し、リードを奪ってハーフタイムを迎えた。

 

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