父はナイジェリア人! 青森山田の規格外SB三国スティビアエブスが選手権4強で芸術カーブ弾

東海大仰星戦の先制点でスピード、サイズ、技術見せつけた!

 リラックスしたフットワークだが、あっという間に抜け出すスピード感が埼玉スタジアムにどよめきを呼んだ。青森山田(青森)DF三国スティビアエブスは、7日の第95回全国高校サッカー選手権、準決勝の東海大仰星(大阪)戦で2-1勝利につながる貴重な先制ゴールを挙げた。

 前半23分、中盤で両チームの選手が競り合ったボールが青森山田の左サイドにこぼれた。左サイドバックの三国は「スペースががら空きで、笛が鳴らなかったので持ち味のスピードで行ったらチャンスになる」とドリブルをスタート。186センチの長身でも重苦しさなど一切なく、しかし、あっという間に周囲の選手たちを置き去りに敵陣ペナルティーエリア左サイドまで進出した。

 そして、追いすがる相手をキックフェイントでかわすと「ここから巻いたら絶対に入るという自信があった」という右足のコントロールショットを逆サイドに沈めた。全く力みを感じさせず、リラックスした足の振りで放たれたボールは美しいカーブを描いた。恵まれたサイズとスピードとテクニックのブレンドした規格外のサイドバックはポテンシャルを示した。

 ナイジェリア人の父を持つ三国は、中学から青森山田に通う。そのきっかけは、鹿島アントラーズMF柴崎岳が2年生レギュラーとして活躍し、決勝進出を果たした7年前の第88回大会にあった。

 

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