イラク代表との親善試合で相手選手と揉め合い…2枚目の警告受け退場に

　ユルゲン・クリンスマン監督率いる韓国代表は1月6日、アジアカップに向けたテストマッチとして、UAE（アラブ首長国連邦）のアブダビでイラク代表と対戦し、1-0で勝利した。主力が出場した後半、MFイ・ガンイン（パリ・サンジェルマン）が相手選手との競りあった場面で一触即発シーンが発生。この日、2度目の警告を受け退場処分となった判定に対し、韓国メディアは疑問を投げかけている。

　韓国は今月12日にカタールで開幕するアジアカップに向けて、日本とグループリーグで同組のイラクと親善試合を実施。前半40分、MFイ・ジェソン（マインツ）の左足シュートで均衡を破ると、この1点を最後まで守り切った。MFソン・フンミン（トッテナム）、DFキム・ミンジェ（バイエルン・ミュンヘン）ら主力選手たちは後半頭から出場し、イ・ガンインも同様にピッチに立ったなかで、後半39分に問題の場面が発生する。

　右サイドのピッチ手前側のライン際で相手選手と競り合うと、激しいマッチアップが展開。このシーンでイ・ガンインに足を踏まれたイラク選手が反抗し、胸付近を強く2度突いた。これに怒りを覚え相手選手に詰め寄ろうとしたところでチームメイトが仲裁に。この場面で両者に警告が提示され、すでに一度警告を受けていたイ・ガンインは退場処分となった。

　一触即発となったシーンでの判定に、韓国紙「スポーツ韓国」は「2度殴られたイ・カンインがなぜ退場なのか…被害者が退場になった」と判定を疑問視。「殴られたのはイ・ガンインだ。それも2度も殴られた」「2度も殴られた被害者と加害者が同じように警告を受けた」と不満を露わにし、やや不利なジャッジに異論をぶつけた。

　なお、韓国はアジアカップ本大会でE組に入り、バーレーン、ヨルダン、マレーシアと対戦。15日に初戦のバーレーン戦を迎える。