近江初優勝へ王手! 東京勢・堀越を3-1で撃破…青森山田との決勝へ【高校選手権】

決勝進出を決めた近江高校【写真:徳原隆元】
決勝進出を決めた近江高校【写真:徳原隆元】

堀越相手に試合を掌握

 第102回全国高校サッカー選手権は1月6日に国立競技場で準決勝が行われ、第2試合では近江(滋賀)が地元東京A代表の堀越に前半のゴールラッシュで3-1の快勝。初の決勝へとコマを進めた。

 近江は大会初戦の2回戦で日大藤沢(神奈川)、3回戦でインターハイ王者の明秀日立(茨城)といった前評判の高いチームにPK戦で競り勝ち、準々決勝ではU-17日本代表やプロ内定選手も擁する神村学園(鹿児島)に4-3と点の取り合いを制し初の準決勝進出を果たした。一方の堀越は1回戦から登場し、今治東(愛媛)に2-0で快勝。2回戦の初芝橋本(和歌山)戦は0-0からのPK戦で8-7、3回戦の名桜(秋田)戦は1-0で競り勝った。そして準々決勝では佐賀東(佐賀)に2-1で競り勝った。

 序盤から3-4-2-1システムを採用した近江が堀越の守備ブロックとのミスマッチを生かして前進。そして、1トップのFW 小山真尋、2シャドーのMF山門立侑とMF浅井晴孔に加え右ウイングバックのMF鵜戸瑛士がゴール前に入り込む躍動感のある攻撃を展開した。

 そして前半11分、近江は山門が中央からドリブルで持ち上がると小山の動きをおとりにシュートを放ち、こぼれ球が鵜戸へ。鵜戸は至近距離からゴール上を狙い、クロスバーに当たって落ちたボールがゴールに吸い込まれ先制点になった。さらに2分後には波状攻撃からゴール前のこぼれ球を山門が押し込んで2点目。そして前半22分にもゴール前に攻め込み、堀越が必死のシュートブロックを重ねた中で最後はキャプテンのDF金山耀太が押し込み、3-0とリードを広げて前半を終えた。

 後半の立ち上がりはハーフタイムの交代でMF三鴨奏太とMF谷口悠成の1年生2人を入れた堀越が立て直し、球際の強さを見せて押し込む時間を作った。しかし、10分ほど経ったあたりで近江も落ち着きを取り戻し、前半のように効率の良い前進からシュートの場面も作るようになった。

 双方とも大会後半の疲れも感じさせ後半はゴール前の場面が減ったが、試合終了間際に堀越がPKを獲得。これを主将のFW中村健太が決めたが反撃もここまでで、近江が3-1で勝利を収めた。

 近江はプリンスリーグ関西でガンバ大阪やセレッソ大阪の下部組織よりも上位の2位に入った地力を今大会で存分に見せて決勝進出。滋賀県勢としては第84回大会で現清水エスパルスのMF乾貴士らを擁した野洲が優勝した時以来の頂点を目指し、国立競技場で行われる8日の決勝戦では2年ぶり4回目の優勝を狙う青森山田(青森)と対戦する。

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