巨額を投じる“爆買い”は「病気だ」 堅実経営のバイエルン会長が中国の行く末を案じる
ヘーネス会長がチャイナマネーの猛威を、北米サッカーリーグを引き合いに語る
ドイツ王者バイエルンのウリ・ヘーネス会長が、適正価格を大幅に超える移籍金と年俸で選手を買い漁る中国クラブの“爆買い”ぶりを「病気だ」と語っている。ドイツ衛星放送「スカイスポーツ・ドイツランド」が報じた。
“爆買い”の波は、欧州サッカーに大きな衝撃を与えている。ブンデスリーガにもチャイナマネーの脅威は迫っており、先日には上海上港がドルトムントのガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンに1億5000万ユーロ(約183億円)という史上最高額の移籍金を提示し、獲得に乗り出したと報じられている。
ヘーネス会長はチャイナマネーの猛威に関して、「これは病気だ。病気に他ならない。かつてアメリカであったような段階に過ぎないことを願う」と語った。
1970年代に北米サッカーリーグは、皇帝フランツ・ベッケンバウアー、ペレ、ゲルト・ミュラー、ジョージ・ベストらスーパースターを、巨額の移籍金でかき集めた。
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