高校生タレント集団の連係弾に賛辞止まず! 日本の“将来性”に海外期待「W杯有力候補になるのは時間の問題」【高校選手権】
8強で敗れた神村学園のゴールに再注目
第102回全国高校サッカー選手権では連日、試合が進むにつれて多くの名場面も生まれている。なかでもタレントを擁する神村学園(鹿児島)のゴールにつながる美しいパスワークは、海外ファンをも今なお魅了し続けているようだ。
2023年12月31日の2回戦の松本国際(長野)との一戦で、神村学園が真価を発揮する。前半8分、自陣右サイドから攻撃を開始した神村学園は、4人のダイレクト連係でハーフウェーラインまで突破。MF新垣陽盛から中央のスペースへと抜け出したFW西丸道人へパスが通ると、ペナルティーエリア内へ入ったところで中央のU-17日本代表FW名和田我空へ折り返し、ゴールが決まっている。
ベガルタ仙台入りが内定している主将の西丸、2年生ながら卒業後の進路の噂も出ている名和田、さらにはベルギー1部ゲンクに加入するDF吉永夢希などタレントをそろえるチームは、その真骨頂ともいえる華麗なゴールを示して見せた。
残念ながら、今年1月4日に準々決勝で近江(滋賀)に敗れベスト8で大会は敗退となってしまったが、その鮮烈な一撃は海外でも話題に。世界のサッカー情報を発信している「Out Of Context Football」の公式X(旧ツイッター)、アルゼンチンメディア「TyC Sports」、さらにはインドメディア「FirstSportz」らが反応。その反響は収まっていない。
米メディア「Tactical Manager」の公式Xもゴール動画を引用し「日本の高校サッカーのレベルを見てみよう」と紹介。「そこで行われていることは信じられないゴールで、彼ら(日本)がワールドカップ(W杯)の有力候補になるのは時間の問題だ。近いうちにW杯で上位に食い込んでも不思議ではない」と、大きく取り上げている。
各方面から賛辞が飛びかった神村学園のワンプレー。選手権は準決勝を控えており、それぞれ名門対決の青森山田(青森)と市立船橋(千葉)、初優勝を狙う近江(滋賀)と堀越(東京A)が残っている。残り3試合、新たな名場面は生まれるのだろうか。