青森山田は正智深谷に3-1勝利で準決勝進出、一方の東福岡はまさかの敗退

「これが高校サッカーの怖さで、私も何度も経験している」

　青森山田（青森）の黒田剛監督は、東福岡のよもやの敗退を受け、そう口にした。そして、その表情にはどこか“もどかしさ”が垣間見えた。

　青森山田は5日、第95回全国高校サッカー選手権の準々決勝で正智深谷（埼玉県）と対戦し、3-1で勝利。2大会連続で準決勝進出を果たした。

　第1試合で昨年王者・東福岡が東海大仰星に0-1で敗れ、大会から姿を消すという波乱が起きたなかで第2試合を戦い、苦戦を強いられる時間帯もあったものの、手堅く勝利を収めた。

　試合後、青森山田の黒田監督は「連戦の疲労で思った以上に体が重かった」と振り返りながらも、2年連続の準決勝進出に安堵感を見せた。一方で、東福岡の敗退について尋ねられると、「東福岡は得意のサイドチェンジも随所に出ていたが東海大仰星も、サイドチェンジを予測するかのようなニュートラルなポジションを取る戦術がうまく浸透していた」と分析。また、東福岡が勝ち切るうえで必要だった要素についても触れた。