森保Jメンバー、W杯→アジア杯で12人が入れ替わり スムーズな「世代交代」で“大幅成長”に期待【コラム】

カタールW杯からのメンバー入れ替わりに注目【写真:徳原隆元】
カタールW杯からのメンバー入れ替わりに注目【写真:徳原隆元】

アジア杯招集26人でカタールW杯メンバーは14人

 森保一監督率いる日本代表は1月1日、今月12日に開幕するアジアカップのメンバー26人を発表した。サプライズとなったのはMF田中碧、MF鎌田大地の選外。カタール・ワールドカップ(W杯)メンバーは14人で、12人が森保ジャパン第2次政権からの入れ替わり選手となった。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

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 カタールW杯メンバーは14人。本大会に招集されたものの、残念ながら負傷で離脱となったDF中山雄太を入れれば15人になる。GK陣3人を含め、11人は第2次政権の“申し子”と言っていいだろう。

 筆頭は菅原由勢。第2次政権立ち上げから絶対的な存在に君臨し、三笘薫と菅原が新体制で最初にレギュラーを勝ち取った。これまで長い間代表を支えてきた酒井宏樹からの世代交代が最もスムーズだったポジションになる。

 今回の招集で象徴的だったのは、佐野海舟と細谷真大の若手コンビ。パリ五輪世代の細谷は昨年11月ミャンマー戦で国際Aマッチ2試合目の出場を果たすと、続くシリア戦で代表初ゴールをマーク。短い出場時間ながら、結果を残してタイ戦に向けた昨年末からの合宿にも招集された。佐野もミャンマー戦でデビュー。この一戦では先発した鎌田が前半で負傷してアクシデントがあったなか、途中出場で堂々としたプレーを見せた。

 W杯メンバーのなかで前回のアジア杯を経験しているのは、冨安健洋、遠藤航、伊東純也、守田英正、南野拓実、堂安律の6人。前回大会からは大きくメンバーを入れ替え、この5年で世代交代が進んだ。

 前回大会から海外組も大幅に増えた。前回はJリーグ組が11人だったが、今回は5人だけ。当時ベルギー1部シント=トロイデンに所属していた冨安はイングランド1部アーセナルへステップアップ。川崎フロンターレだった守田はポルトガル1部スポルティングへ、シント=トロイデンの遠藤もイングランド1部リバプールへと所属クラブのレベルもはるかに高まっている。

 これには前回大会からの違いで南野も「僕だけじゃなくてチームとしての自信、個人の選手が積み重ねてきた自信が全然違うと感じる」と話し、堂安も「間違いなく個の能力は全員が上がっています」と胸を張った。

 そこから三笘や久保らもW杯を経験し、初めてのアジア杯に臨む。今回はパリ五輪世代も細谷と鈴木彩艶の2人がメンバー入りしている。新たな積み重ねが期待できる大会になりそうだ。

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