「我々にとって、入場収入は経営の大きな柱になります。J1のなかで、中断期間にキャンプが出来るか出来ないか、その狭間にあるのは、我々だけだと思います。このままでは正直難しいです。ぜひ、多くの方に（スタジアムに）来ていただいて、中断期間にキャンプが出来るよう、そういう意味での後押しを期待しています」

　甲府は2月、大雪の影響で山梨県内での練習が不可能になり、静岡キャンプを急きょ実施するなど、10泊分予定外の出費があった。J1クラブはＷ杯の中断期間に強化キャンプを行うのが慣例になっているが、甲府には予算的に厳しい状況だ。

　甲府－名古屋戦が開催された山梨中銀スタジアムの観客数は8197人。今季、甲府が主催したJ1リーグのホーム戦5試合で最低だった。

　この日、甲府は「アグレッシブ」をキーワードに躍動感あるサッカーで、名古屋に完封勝利した。内容と結果が伴った。次のホーム戦は29日のJ1第10節・徳島戦。観客動員も成績と同様、上昇気流に乗ることを監督も選手も心から願っている。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web