リバプールで「2選手が完成形となる」 飛躍へのキーマンを現地指摘「マンCが恐れる事態」

ドミニク・ソボスライとダルウィン・ヌニェスをが指名【写真:ロイター】
ドミニク・ソボスライとダルウィン・ヌニェスをが指名【写真:ロイター】

首位リバプール、躍進の鍵を握る2人の選手に現地注目

 イングランド1部リバプールは現地時間1月1日、プレミアリーグ第20節でニューカッスルと対戦し、4-2で勝利を収めた。リーグ優勝に向け首位を走るなか、現地メディアは「リバプールで2選手が完成形となる過程にあり、クロップはマンチェスター・シティの警鐘を鳴らす」と見出しを打ち、今後の鍵を握る2人の選手にクローズアップしている。

 2位以下を突き放したい首位リバプールは序盤から猛攻を仕掛ける。前半20分、この日も先発出場したMF遠藤航が、FWルイス・ディアスのボールロストをすぐさまタックルして奪い返すと、ショートカウンターを発動。MFドミニク・ソボスライからディアスへとパスが渡った際にペナルティーエリア内で倒され、PKを獲得。遠藤が起点となって手にしたビッグチャンスだったが、キッカーを務めたFWモハメド・サラーのシュートは相手GKに阻まれてしまった。

 それでも後半4分、ディアスのカットインをペナルティーエリア右で受けたFWダルウィン・ヌニェスが相手GKが飛び出してきたのを冷静に見極めると横パスを選択。最後はサラーが押し込んで先制した。同9分に追い付かれるも、同29分にMFカーティス・ジョーンズの得点で勝ち越すと、FWコーディ・ガクポが同33分に追加点をマークした。同36分に1点差とされるが、同41分に再びPKを獲得し、サラーが今度は成功させ、4-2で試合を締めくくった。

 そんななか、現地メディア「リバプール・コム」は「リバプールで2選手が完成形となる過程にあり、クロップはマンチェスター・シティの警鐘を鳴らす」と見出しを打ち、成長過程にある2人の選手をクローズアップ。「シティはリバプールのさらなる伸び代の大きさに懸念を抱いているはずだ」と指摘している。

 1人目に挙げたのはヌニェスだ。この試合でもサラーへのアシストを記録した一方、決定機で放った場面で相手GKにぶつけてしまうシュートコースの甘さも露呈した。リバプールに加入して以降、GKとの1対1の場面をことごとく外す一方で、度肝を抜くスーパーゴールをあっさり決めるなど、感覚的なストライカーでややムラのあるヌニェスだが、記事では「クロップは興味深い発言をした。現在の選手たちに対し『最高のカウンタープレスパフォーマンス』と称賛した」とし、現在の迫力あるカウンターサッカーで最前線のヌニェスが大きな役割を果たしていることを指摘している。

「リバプールをさらなる高みへと導く存在になる」と現地メディア絶賛

 2人目に指名したのはMFドミニク・ソボスライで、この試合では後半19分にハムストリングを負傷し途中交代。ここ数試合でも過密日程による疲労の色を隠し切れていない様子だった。それでも「クロップにとってこれ以上の選手はいないだろう。ソボスライがピッチにいる限り、賢く絶え間ないプレッシングで相手にボールを下げさせ、高い位置でのボール奪取を何度も見せている」と称賛したうえで、現在はコンディションが万全でなくとも「再びすべてが噛み合いそうな雰囲気があり、リバプールをさらなる高みへと導く存在になるだろう」と太鼓判を押している。

 2024年をリーグ首位で迎え、熾烈な優勝争いで一歩リードしたリバプールだが、「ソボスライとヌニェスが最後の一歩を踏み出した時、真のリバプール2.0が到来する。クロップのチームが次なるレベルを見出すまで、あと数回のテコ入れしか必要としていないのは、シティが恐れる事態だろう」と、ソボスライとヌニェスの改善がリバプールの大きな鍵を握っていることを強調していた。

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