リバプールがレアルのベンゼマ獲得に本腰 移籍金約93億円と高額年俸を準備

ロナウドの陰に隠れるストライカー

 リバプールが、レアル・マドリードのフランス代表FWカリム・ベンゼマ獲得に本腰を入れることが分かった。英地元紙「デイリー・エクスプレス」が報じている。
 レッズは、大不振に陥っている。エースのFWダニエル・スターリッジを3ヶ月前に負傷離脱で欠き、FWマリオ・バロテッリ、リッキー・ランバート、ファビオ・ボリーニは低調なパフォーマンスから抜け出せていない。3人合わせてもリーグ戦いまだ1ゴールというふがいない結果に終始し、ブレンダン・ロジャーズ監督の頭痛の種となっている。
 そのため、先週行われたマンチェスター・ユナイテッドとの「ナショナル・ダービー」では、現在チームの要となっているFWラヒーム・スターリングを最前線のポジションにコンバートせざるを得ない状況にまで陥った。ボックス内でのチャンスこそ相手とほぼ同数であったものの、決定力で大きく劣り、0-3の大敗を喫した。
 北アイルランド人指揮官は、この状況を打開するため、1月の移籍市場に望みを託している。最優先ターゲットであるベンゼマに対し、5000万ポンド(約93億円)という巨額の移籍金と高額な年俸を準備しているという。
 ここ数週間、ベンゼマの周囲が騒がしくなっている。レアルのカルロ・アンチェロッティ監督は、クラブがマンチェスター・シティのFWセルヒオ・アグエロと、ドルトムントのMFマルコ・ロイスの獲得を望んでいることに理解を示していると言われている。
 
「ベンゼマは不安定な立場にある。もし今よりも高額な給料を提示された場合、それを拒否することはないだろう」
 スペインのジャーナリストはそう断言する。現在、公式戦21連勝という偉業を成し遂げている白い巨人。その得点源は、リーグ戦15試合25得点のFWクリスティアーノ・ロナウドであり、ベンゼマはあくまでも最善の「パートナー」という位置づけのままだ。今季も世界最高のセンターフォワードと言っても過言ではないパフォーマンスを発揮している。故に自身を高く評価して中心選手に据えるクラブへの移籍を希望する可能性もゼロではないのかもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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