森保ジャパン、アジア杯の「ベスト布陣」 三笘不在時の“必勝システム”は?…多彩なオプション考察【コラム】

森保ジャパンのベストメンバーを考察【写真:徳原隆元】
森保ジャパンのベストメンバーを考察【写真:徳原隆元】

今月12日に開幕…日本は14日ベトナム戦でスタート

 森保一監督率いる日本代表は1月1日、今月12日に開幕するアジアカップに向けたメンバー26人を発表した。昨年12月に左足首を負傷したMF三笘薫の状況は不透明だが、2011年以来3大会ぶりの優勝を狙う森保ジャパンのベストメンバーを考察する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

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 まず、GKは鈴木彩艶。パリ五輪世代の新守護神候補はアジア杯で経験を積んでポジションを掴み取りたい。スケールの大きさだけでなく、足もとの上手さも光る鈴木のさらなるレベルアップに期待だ。

 板倉滉、冨安健洋のセンターバック(CB)コンビは間違いなくアジア屈指。右サイドバック(SB)菅原由勢も昨年11月シリーズでフリーキック(FK)から初ゴールを奪い、プレースキッカーとしても森保ジャパンの武器になってもらいたい。左SBは伊藤洋輝がやや優勢と思われるが、昨年末まで負傷によりコンディションが整わず。中山雄太とのローテーションも可能だろう。

 ボランチの遠藤と守田は鉄板。カギとなってくるのは左サイドの三笘薫だろう。昨年12月21日に左足首を負傷した三笘の状態は万全ではなく、現地の報道では全治4~6週間と診断されていた。14日のグループステージ初戦、19日の第2戦での起用は困難な可能性が高い。

 第3戦のインドネシア戦は24日に行われるが、スタメンの出場は厳しいだろう。そうなると、グループステージの間は中村敬斗がスタメン候補になる。国際Aマッチ出場5試合で5ゴールという圧倒的な決定力はアジア相手に絶対必要。ジョーカー起用の三笘のコンディションが上がり、決勝トーナメントに差し掛かればスタメンが入れ替わる可能性はあるが、コンディションを考慮したベストメンバーは中村になる。

 ほかのポジションは右サイドの伊東、トップ下の久保、1トップの上田綺世が攻撃陣を形成する。さらに注目となるのは、1月1日に行われた国際親善試合タイ戦のように前半を0-0で折り返す、ビハインドで折り返した場合の「オプション」だ。

「オプション」の中心となるのは2列目の組み合わせ。昨年11月シリーズで試したのは伊東が左、南野拓実がトップ下、右に久保の並びだった。伊東は左サイドからもアウトサイドでアシストを演出するなど、柔軟なプレーで適正を見せた。また、今回のタイ戦では久保が招集されていなかったため、後半から左から中村、堂安律、伊東の2列目もトライ。こちらも攻撃に厚みをもたらしており、“久保不在”パターンでもクオリティーの高さ、連係・連動性が計算できる。

 1トップの浅野拓磨、前田大然、細谷真大の爆発力にも期待。優勝を目指すために、森保ジャパン2度目の挑戦となるアジア杯は総力戦で臨む。

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