滝川第二は終盤に主将が退場処分…名門対決は2つのPKで前橋育英が2-0勝利! 

MF長澤、FW人見のPK弾で勝利 準決勝は佐野日大との“両毛対決”

 悲願の全国制覇へ向け、群馬の名門がベスト4に名乗りを上げた。5日の第95回全国高校サッカー選手権は準々決勝が行われ、フクダ電子アリーナの第2試合では前橋育英(群馬)と滝川第二(兵庫)が対戦。名門対決は前橋育英が2つのPKを確実に決めて2-0で勝利を収めた。

 前橋育英は元日本代表MF山口素弘氏やシュツットガルトのMF細貝萌などを輩出、滝川第二もレスター・シティのFW岡崎慎司などJリーグや海外で活躍する選手を送り出してきた名門対決となった。

 その対決は前半から前橋育英が攻め込む時間が長く続く。そうしたなかで迎えた前半20分過ぎ、前橋育英は前線に長いボールを入れるとFW人見大地が競り勝ち、MF長澤昴輝にチャンスが訪れた。そこで滝川第二のDFが痛恨のファウルを犯し、PKが与えられた。これを長澤が自ら相手GKの逆を突いてゴール右に決め、前橋育英が1-0と先制点を挙げてハーフタイムを迎えた。

 後半に入っても試合は全体に前橋育英のペースで進んだ。滝川第二は自陣に攻め込まれる展開のなかで必死に反撃の糸口を探したが、ビッグチャンスを作り出すことはできず。逆に同37分には前橋育英が人見のドリブル突破で再びPKを獲得。滝川第二の主将DF今井悠樹は決定機の阻止で警告を受け、前半のPKの場面と併せて2枚目のイエローカードで退場処分となった。これを人見が自ら決めて追加点を奪い、2-0の勝利を収めた。

 勝利した前橋育英は、前々回大会の決勝で星稜(石川)を相手に延長戦の末に敗れて以来のベスト4進出を決めた。悲願の初優勝まであと2つ。7日の準決勝は、第1試合で駒澤大高(東京A)に2-1で競り勝った佐野日大(栃木)との“両毛対決”を迎える。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

 

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