田中碧、“新年1号”は「たまたま」と苦笑 貫いた走る意義「ああやって入って行けば…」

タイ戦で先制ゴールを決めた田中碧【写真:徳原隆元】
タイ戦で先制ゴールを決めた田中碧【写真:徳原隆元】

タイ代表との国際親善試合の後半5分、先制点を奪取

 森保一監督率いる日本代表は1月1日、国立競技場でタイ代表との国際親善試合を行い、5-0の勝利を飾った。後半5分に先制点を決めたMF田中碧は試合後、「得点にこだわりながら、やれればいい」とさらなる飛躍を見据えた。

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 田中というと、プロ初出場で初ゴール、代表初先発でも初ゴールを決めるなど、初物に縁がある選手だが、自身は「たまたまですよ」と苦笑い。ただしゴールについては「毎試合狙ってる」とのことで点が取れるプレーを日頃から意識している結果だと話すが、もちろん弊害はある。

「あそこまで入っていくのも結構しんどいんで。走らないといけないので。途中、後半とか結構心肺的にもすごく厳しい時かとかも生まれちゃいますけど」としつつ「でもああやって入って行けば、点取れますし」と、その効果を話す。

 当然ゴールのバリエーションを増やすことも意識しており「ミドルで決めたりだとか、ああやって入って行ったり、クロスだったりとか、セットプレーだったりとか、そのゴールのバリエーションを自分の中で増やしていければいいのかなと思います」という。

「今日に関しては前半もミドルを外していますし、後半も一回裏抜け出した時に打ち切れれば決めれたんで。そこの部分は、よりやらなきゃいけないかなと思います」と自らを戒めていた。

「今シーズンここまでの代表で4点決めて、クラブでも4点決めて、8点決めてるので。僕の、ヨーロッパで言えばあと半年あるんで。それはそれでどれだけ点を決められるか。自分の中で、重要だと思うので。アシストもそうですけど、得点にこだわりながら、やれればいいかなと思います」と、ここからの活躍を見据えていた。

 残念ながらアジアカップのメンバーからは落選してしまったが、クラブに戻りさらなる高みを目指し、切磋琢磨してほしい。

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江藤高志

えとう・たかし/大分県出身。サッカーライター特異地の中津市に生まれ育つ。1999年のコパ・アメリカ、パラグアイ大会観戦を機にサッカーライターに転身。当時、大分トリニータを率いていた石崎信弘氏の新天地である川崎フロンターレの取材を2001年のシーズン途中から開始した。その後、04年にJ’s GOALの川崎担当記者に就任。15年からはフロンターレ専門Webマガジンの『川崎フットボールアディクト』を開設し、編集長として運営を続けている。

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