“王者”東福岡、連覇の夢潰える… 東海大仰星がジャイアントキリングで初の4強進出!
吉田の一撃で1-0と東福岡に競り勝ち、準決勝に駒を進める
第95回全国高校サッカー選手権は5日に準々決勝が行われ、東海大仰星(大阪)が東福岡(福岡)を1-0で破り、初の準決勝進出を果たした。一方、優勝候補筆頭だった昨年度王者の東福岡は、連覇の夢が潰えた。
試合は開始序盤から東福岡が主導権を握る展開が続く。前半15分にはガンバ大阪への加入が内定しているMF高江麗央の強烈な左足のミドルシュートがゴールバーを叩く。同27分には、その高江のCKから鹿島アントラーズ入団内定のDF小田逸稀が高い打点のヘディングシュートを放つもゴールには至らず、前半をスコアレスで折り返した。
後半に入ると、東海大仰星も徐々に攻撃の姿勢を見せる。後半20分、右サイドからの折り返しをフリーで受けたMF新保隼人が右足を振り抜くが、シュートは惜しくも枠の右に逸れた。だが、その7分後に待望の先制点が東海大仰星に生まれる。CKからゴール前で混戦になると、DF吉田純平がこぼれ球を押し込み王者からリードを奪った。
東福岡は焦りからか、本来のパスワークを発揮できずに攻撃の糸口を掴めない。そして、試合はそのまま終了。東海大仰星が今大会最大のジャイアントキリングを達成し、昨年度王者を打ち破った。
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城福達也●文 text by Tatsuya Jofuku
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