森保監督がアジア杯メンバー発表会見で「モヤモヤさせるような答え方しかできなかった」こと 最後にはお詫びの言葉も

森保一監督がメンバー選考について言及【写真:徳原隆元】
森保一監督がメンバー選考について言及【写真:徳原隆元】

記者会見では明言を避ける場面もあり

 日本サッカー協会(JFA)は1月1日、国際親善試合タイ戦(5-0)後にアジアカップに臨むメンバー26人を発表。記者会見に臨んだ森保一監督は、約35分にわたる会見の中で、「今、ご指摘いただくまで気づかなかった」という質問が2つあった。

 アジアカップのグループDに入った日本は1月14日にベトナムとの初戦に臨み、イラク、インドネシアと対戦。2011年以来、3大会ぶり5度目の優勝を目指して戦う。

 国際Aマッチ期間外に開催されたタイ戦はMF遠藤航やDF冨安健洋ら一部の欧州組が招集外。だが、アジアカップは大陸選手権のため拘束力があり、欧州リーグ開催中でも招集できる。現地時間12月21日に行われたプレミアリーグ第18節クリスタル・パレス戦(1-1)で試合終盤に負傷したMF三笘薫は実戦復帰していないものの、メンバーリスト入りとなった。常連組ではMF鎌田大地とMF田中碧が選外。MF旗手怜央、FW前田大然が復帰となった。

 11月に追加招集され、アピールに成功したのはMF佐野海舟、FW細谷真大で、国内組の奮闘にも期待が懸かる。

 森保監督は「前線の選手の人数が多く見える」との質問に対し、「今、指摘されるまでバランス良くチーム編成できているかなと思っていた。前線の選手が多いと気づかせてもらった。表記がMFとFWになっているので前線が多くなっているのと、これが数年前までと今回のレギュレーション、23人枠ならバランス良くというのが考えていたかもしれないが、プラス3枠のところでより攻撃的な特徴の選手を増やせた」と説明した。

 また、昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)のメンバーが26人中14人、約半分が入れ替わり、「かなり変わった印象がある」と言われると、「これも今、ご指摘をいただくまではカタールW杯からそれだけ多くの選手が入れ替わっていることに全く気づいていなかった」と回答した。

「まずは日本のサッカーの全体的なレベルという観点で行くと、より多くの選手が高いレベルでプレーしていて、熾烈な競争の中で我々にとっても候補選手から最後にこのメンバーを決める作業の中で高いレベルの中で選手選考をさせてもらっている。たくさんの日本人選手が世界で戦えるだけの力をつけていることが、この入れ替わりの数に表れていると思う。私自身はご指摘されるまで気づかなかったと答えたが、できるだけニュートラルに見て選手招集とチーム編成をするということで、これだけいい選手がさらに出てきていると言えると思う」と語った。

 そのほかにも、記者の切り込む質問に対して「答えなくてもいいですか?」と具体的な回答を避ける場面もあり、会見の最後には「最後にお詫びして。モヤモヤさせるような答え方しかできないこともありましたけど、ご容赦ください」と申し訳なさそうに語っていた。

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