アーセナル敗戦、アルテタ監督の采配に元英代表MFが疑問 後半投入の冨安は「迷っているように見えた」
冨安は後半からピッチへ
イングランド1部アーセナルは、現地時間2023年12月31日にプレミアリーグ第20節でフルハムと対戦し1-2で敗れた。ふくらはぎの負傷で離脱していた日本代表DF冨安健洋は公式戦7試合ぶりにベンチ入りし、後半から投入された。元英代表MFはこの試合での冨安の苦難に言及している。
アーセナルは前半5分にイングランド代表FWブカヨ・サカがネットを揺らし先制。試合を有利に進めていたが、同29分に同点に追い付かれハーフタイムへ。後半から、ミケル・アルテタ監督は左サイドのポーランド代表DFヤクブ・キビオルに代えて冨安を投入した。
この采配で勝ち越しを狙いたかったアーセナルだが、後半14分に左コーナーキックの混戦から冨安にボールが当たり、ゴール前にこぼれてジャマイカ代表FWボビー・リードに決められて失点してしまう。
その後アーセナルは3バックにシフトし冨安は右のストッパーへ。しかし、得点を奪うことができず、アウェー手痛い敗戦となっている。
英紙「デイリー・メール」は、かつてリバプールやトッテナムで活躍した元英代表MFジェイミー・レドナップ氏のコメントを紹介。「ミケル・アルテタはフルバックをワイドに配置するのではなく、中盤の中央に配置することを選択した。ヤクブ・キウィオルとその代役の冨安は適応するのに苦労した」と報じている。
「アーセナルが迷っているように見えた。冨安が中盤に入ったが、彼がやったのはチームの迷惑になることだけだった。彼に(プレーの)幅は与えられなかった。彼はそこで迷っているように見えた。十分な創造性がなかった。必要な目的もなく、ポゼッションばかりしていた」
レドナップ氏はアーセナルの後半の迷走を指摘し、中盤に入り攻撃参加する“偽サイドバック”の形でプレーした冨安にも言及。また「チームは自信を取り戻さなければならない。ゴール数でライバルの後塵を拝しており、ニューカッスルと並ぶ6位の37得点にとどまっている。直近のプレミアリーグ5試合でネットを揺らしたのはわずか4回」と、敗戦で浮き彫りになった課題を挙げ、今後の躍進に期待もしていた。